エコシップに関する4つの大疑問

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2017年5月31日にピースボートとフィンランドのArctech Helsinki Shipyard Incという造船所においてエコシップの造船のついての契約が締結したというニュースが流れました。

それから一年経ちましたが、どういうわけか以降エコシップに関しての情報が全く出ていない状態が続いております。

そこでエコシップに興味があるひとりとして私個人がいろいろと調べてみると不思議な事がいっぱい出てきて、正直言って頭が大混乱の状態になっております。

 

そういうことで、とりあえずわかっている範囲でエコシップの疑問をいくつか書いていきたいと思います。

エコシップ

 

その1 エコシップの事はなぜ公に公表されないのか?

私自身エコシップのことを知ったのは、ピースボート側から送ってこられたリピータ様向けのDMでした。

現状ではこれ以外はこのDMを見た方が書いたプログ程度しか一般の人が知る方法がないほど、全く公に発表されていません。

 

なのに何故かクルーズの募集はずいぶん前から(2015年頃から)始まっており。現在第3回までの募集があり、すでに完売状態だそうです。

そんなに人気があるクルーズなのになぜピースボートの公式サイトで全く発表しないのか、またマスコミなどでも全くと行ってよいほど報道しないのか不思議で仕方がありません。

少し前までピースボートスタッフが言った、一般に発表すれば応募者が殺到して収集がつかなくなるので、リピーターの一部の人しか教えていない特別情報という話を信じていまいした。

ところが、ネットで調べてみると日本以外では結構報道されているのですね。

実際エコシップの公式サイトも英語ですがかなり立派なものがあります。

Home
Peace Boat Ecoship Project

 

そこでは、エコシップの最新ニュースやサポーターの募集など色々と詳しい情報が載せられています。

またCNNニュースのサイトでもエコシップの事が取り上げられていました。

このように海外でがピースボートはエコシップを積極的に広報しているようですが、何故か日本だけは無視したままです。

 

その2 エコシップの正式な契約はどうなったのか?

先程フィンランドの造船会社と契約したと書いたのですが、エコシップの公式サイトで見るとletter of intent (LOI)にサインしたと書いてあります。

このLOIというのは、覚書とか仮契約程度のもので、正式な契約ではないそうです。またほとんどの場合解約した場合でも罰則がない場合が多いので、この書類にサインをしたからと言っても、そこから具体的な造船の準備に入るものではないそうです。

そのため普通はLOIを交わしたあと、具体的に細かい契約内容を即時決めて正式にサインという運びになるのですが、公式サイトにもどこにも正式な契約をしたという事が出てきません。

すでに一年も立つのに、契約内容の話し合いが進展していないということは考えられないので、単純に発表していないとも考えられるのですがLOIの時に大々的に発表していながら、いよいよ具体的にプロジェクトが進む正式契約の話を何も書かないのは、かなり不思議です。

 

その3 造船所を選んだ基準がとっても不透明

今回ピースボートと契約するArctech Helsinki Shipyard Incはクルーズ船を多く出しているヘルシンキ造船所のひとつなのですが、ここの会社自体クルーズ船の造船に関しては皆無に近い状態のようです。というよりか砕氷船を専門にしている造船所のようです。

Arctech - Home
Arctech Helsinki Shipyard Inc. specializes in Arctic shipbuilding technology, e.g. building icebreakers and other Arctic offshore and special vessels.

砕氷船

また従業員数も500人程度の比較的小さな会社で、この会社でクルーズ船が作れるのかなと正直思っております。

あと一時期、ピースボートが一番嫌うロシア向けの原子力船も作っていた会社でもあるので、ますますここを選んだ理由がわかりません。

ちなみにMSCというロシア国営企業が親会社の完全子会社でもあります。

United Shipbuilding Corporation

 

MSCはプーチン大統領が大統領令で作った会社で、グループとして32の造船所があるそうなのですが、主に作っているのは

潜水艦戦闘艦

という感じの軍事用の船だそうです。

これでますます、ピースボートが嫌う理由が揃っているはずなのにどうして選んだと言いたくなります。

 

ただ一つ気になる記事がありました。

USC and Peace Boat sign letter of intent to build Ecoship by 2020 (photo)

この記事の中でエコシップの資金をMSCから提供を受けて契約したと読み取れるところがあるので、まさかと思うのですがロシア政府からエコシップの資金提供を受けたから、ここで作ることになったなんてことはないんでしょうか?

もっとも私の英語力はかなり劣っていますので、私の勘違いとも思えますがもっと先進技術を持っていて、クルーズ船造船の実績がある会社はいっぱいあったのではないかと思うのですが、なんでこんな会社を選んだのでしょうか?

ピースボートのうりに南極クルーズがあるので、そのため砕氷船の技術を重要視したぐらいしか選んだ理由がわかりません。

ただでさえエコシップ一隻作るのに540億円もの大金がかかるのに本当に不思議で仕方がありません。

 

その4 エコシップは2020年4月に間に合うのか?

これは正直言って、ほとんどエコシップに関しての情報が入ってこない現在においては断言はできないです。

もしすでに正式契約がかわされて、去年のうちにエコシップの具体的なプロジェクトが開始されているとすれば、今の造船技術で行けば十分間に合うと思います。

しかし逆にこれから正式契約するというのであれば、起工するまでだけで最低1年から1年半はかかるでしょうから、とても間に合わないとしか言えません。

 

個人的には今までの船とは全然違ったタイプの画期的な船ですから、そう簡単に作れるとは思えないです。

時間も金も普通のクルーズ船以上にかかっても当然だと思っています。

少なくともすでに起工にかかっているのであれば、公式サイトにそれなりの写真や記事を載せるでしょうし、もういい加減日本向けにも何らかの発表があっても良い頃だと思います。

 

それらが一切ないということは、少なくともうまく行っていないという可能性のほうが高いのでしょうね。

エコシップの処女航海まであと1年と10ヶ月になっている現在。早く現状の情報を流してもらいたいと思います。

 

エコシップがウソシップにだけはならないことを願いたいです。

コメント

  1. 菅原憲夫 より:

    貴殿の慧眼に大いなる敬意を表します。
    ご懸念のとおり、エコシップは、本日(2018年7月23日)現在、まだ造船契約すらできていません。したがって、当然造船も始まってはいません。
    2020年4月11日の第1回就航は最早絶対に不可能と言って良いでしょう。
    そもそも中古船リースによるクルージングの実績しかないピースボート(ジャパングレイス)が、570億円もの巨額の建造費を調達したうえ6万トンもの新鋭客船を自前で建造できるはずがないのです。
    エコシッププロジェクトは、難しいことをあれこれ考えるまでもなく最初から実現不能の絵空事だったのです。
    普通の社会常識のあるひとならば、そのことにすぐ気が付きます。
    しかし、頭からピースボートを信じている人たちの中には、嬉々として大金を叩きエコシップクルージングに申込をしたひとも多いのです。
    ピースボート(ジャパングレイス)は、エコシップの就航が不可能に確定した状況の下で、未だにエコシップクルージングの募集を続けています。
    決して許されざることです。

    • エコシップウオッチャー より:

      株式会社ジャパングレイスが、昨年9月に突如として従来のエコシップ5万5000トン10Fを新型の6万5000トン11Fに変更したことは、DENさんもとうにご存知ですね。
      なぜか、エコシップの公式サイト(英文)では、今でも従来のエコシップのままで何らの変更にもなってはいませんが。
      この新型エコシップは、従来のエコシップとは、外観だけでなく中身も全く別物ですから、設計段階の一からやり直さなければならなくなるでしょう。
      就航日までの建造期間は、実質あと1年しかありませんので、絶対に間に合わないでしょう。
      それでも、株式会社ジャパングレイスは、せっせと新規募集を続けているのですから恐ろしいです。
      間もなく大変なことになるでしょう。
      数千人に及ぶ申込者のほとんどは年配者でSNSにはなじみが薄く、残念ながらこの有益な情報満載のサイトをみることができるひとはごくわずかです。
      何とかしなくてはと、気持ちばかりが焦ります。

  2. 船旅 より:

    エコシップ第三回航海(2020年12月)に予約をしていましたが、船の就航が2022年3月に延期になったとの速達が来ました。キャンセルして返金をしてもらいました。

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