クルーズは最悪から始まった2

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14階に着くといきなり室内プールがあった。

もう子供たちが何人かがプールで遊んでいる。

 

なんだかクルーズ船に乗ったんだと言う気持ちが強くなった。

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ビュッフェレストランは船尾にあるので船首からはかなり歩く、とてつもない大きな船なんだということを改めて実感した。

 

ビュッフェレストランもこれまた広い。それなのに結構混んでいた。

多分私と同じように待たされて昼食を食べれなかった人達がどっと来たんだろうと思った。

 

ここのレストランは一日20時間営業しているそうだ。

だから朝早くから夜遅くまで食べたい時に食べたいだけ無料で食べられる。

無料という言葉に弱い私にとってはとても魅力的なレストランだ。

 

とにかくまずは空いている席を探してから、料理を取りに行く。

ここはバイキング形式なので色々なものがあったけれども、夕食のことも考え軽く軽食で済ますことにした。

 

私はハンバーガーとポテトの揚げたやつ、奥さんはピザにした。

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食事が済んだあとはクルーズカードにクレジットカードを登録しに行った。

船内ではクルーズカードで全て決算するので、そのためにこの手続が必要だったのだけど、それを行うには5階か6階にある端末で登録する必要があるが、またここも大行列だ。

 

みんな考えることは同じで今日は一日並んでばかりいる。

 

20分ほど並んでやっと登録が完了したので、少し船内をぶらつくとドリンクパッケージと書いたカウンターがあった。

 

そう言えば旅行社から送ってきたガイドブックに、船内の飲み物は基本有料だそうだ。(朝食のコーヒーや14階のビュッフェレストランのドリンクマシンは無料だったけど)

 

そこでお得なドリンクパッケージを勧めているのだけど、お酒も飲めて一日32ドル(サービス料込みで36.8ドル)と一日4000円も近くする。いくら飲み放題と行っても私はそれほど飲まないのでパス。

 

そんなに飲まないので他の種類はないかと聞くと、回数券があるとのこと。アルコール類12杯で45ドル(サービス料込で51.75ドル)これなら良いかなと思って買おうと思ったら、ビール専用回数券というのもあってこちらなら同じ値段で14杯飲めるとのことなので、結局安さに負けてこちらを買った。

 

ついでにコーヒ好きな奥さんはコーヒー専門の回数券を購入した。

 

 

キャビンに戻ると入り口にスーツケースが置いてあったので、部屋に運び込む。

ベッドの上には船内新聞が置いてあったので、今日のスケジュールを確認。

 

そうすると5時から避難訓練だそうだ。時計を見るともうすぐだ。

慌てて避難場所の確認と、救命胴衣を取り出す。

 

でも予定の時間になってもアラームが鳴らない。何度か英語のアナウンスが流れてどうも予定より遅れていることが分かるけど、いつなるかわからないから仕方ないから部屋で待機。

 

15分ほど遅れて、やっとアラームが鳴り、避難訓練開始。

 

うちの部屋は12階だけど避難場所は7階なのでそこまで階段で移動しろだって、廊下に出るとすごい人で階段も人で溢れている。

 

とにかく避難場所についたら、係の人がクルーズカートを端末に読ませて、とにかく待っているように指示される。

 

あとは何もすることもなくただと10分ほど待たされたあと、救命胴衣の付け方を教わってそれで解散。

 

こんなもんで避難訓練になるのかな、船が沈没した時にこんなのんびりしてて大丈夫かなと思ったけれども、とにかく解散部屋に戻ってスーツケースの荷物整理をすることにした。

 

整理を始めると、窓の外に大きな船が通っていくのが見えた。

 

今回のクルーズは実は企画旅行会社が同じ日に2隻のクルーズ船をチャータして一隻は沖縄、台湾のコース。もう一隻は青森、韓国のコースで私が乗ったのは後者のコース。

 

そして今通ってのが前者のコースの船だった。

 

本当は同じ時間に出港だったのだけど、うちの船は準備が遅れたため結局2時間遅れの出向になっていた。

 

ベランダに出て出港する船を見ていると何となく旅が始まるという気持ちになる。

船が横浜ベイブリッジのくぐってこちらの船の近くを通るのを見ると余計に気持ちが高まる。

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荷物整理も一段落した頃、船内放送が入り20時からの遅組の夕食事時間が30分遅れるとのこと。

 

何だかどんどん予定が遅れていく一方で本当大丈夫かという気持ちになる。

 

 

日が完全に暮れたので14階のデッキに出てみる。

セイルアウェイパーテイーという出港式のイベントがあると聞いてきたので来たのだけど、結構静か。

 

デッキの舞台では何かショーをやっているけどもう一つ盛り上がってなかった。

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やがて船は静かに出港。

紙テープも派手は音楽もかからずにいつ出港したのという感じで大黒ふ頭を出発した。

 

もともと大黒ふ頭は貨物のコンテナ基地だから見送る場所もないところだから仕方がないか。

 

8時半になったので、6階のレストランに向かう。

この船には大きなレストランが3つあり。航海中自分が使うレストランも席も決められていた。

 

だからどんな人と一緒になるのかちょっと不安だった。

 

レストランに行くと私達のテーブルは8人がけで既に他の方は席についていた。

 

皆さんご夫婦参加で何故か全員関西人だった。多分旅行社が話しやすいようにそういう席の配置にしてくれたのだろう。

 

ただレストランに入った瞬間。もう大混乱しているという雰囲気が丸わかりで殺伐としていた。

 

とにかく飲み物を注文したかったのだけど、聞きにも来てくれない。メニューも持ってきてくれない。

 

それでも何とか捕まえ、ビールを注文。銘柄を聞くとハイネケンしかないと言われた。

さっき回数券を買った時には色々なビールが飲めると聞いたと言うと、レストランには一種類しか置いてないとか。

 

奥さんもコーヒーを注文したらこれもないと言われた。コーヒーはバーにしか置いてないという。

 

結局種類が揃っているのはワインだけであとは殆ど置いてないことがわかった。

 

なんか回数券騙された感じだ。

 

とにかくうちの奥さんはコーヒーがレストランで使えないのなら、回数券の意味がないから、返品すると息巻いている。

 

食事する前からこの調子では後が怖い。

 

かなり時間が経ってからメニューが来た。

 

メニューは前菜、メイン、いつでもご用意できるもの、デザートと分かれていている。

 

この中から好きなだけ注文すれば良い方式だった。

 

私は前菜にメインにリゾットと肉料理、デザートを注文する。

 

でも注文したのは良いけれども料理はなかなか出てこない。

 

仕方がないので同じテーブルの皆さんとお話をする。

私達夫婦以外の3組は神戸の須磨のご夫婦で、お酒好きで船に乗った途端ドリンクパッケージを購入してずっと飲んでいるとか、私達がテーブルに付いた時も既にワインを3杯空けておられました。

 

次は奈良のご夫婦でちょっとやんちゃな感じの旦那さんと、とてもおとなしい奥さん。でも二人共お話し好きでとてもフランクな人なのでとても接しやすかったです。

 

最後のご夫婦は生駒の方でとてもシャイな感じの夫婦。特にご主人はほとんどお話をされず、なんだかこういうテーブルで会話するのが辛そうな雰囲気でした。

 

そこでみんなで、今日は船に乗るまでが大変だった事や、乗ってからもトラブルがいっぱいあったことを話していたら、やっと最初の前菜が来ました。

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味はマアマアかなという感じでしたが、ここのレストラン実は超要チェックのレストランだったのですね。

 

それは何かと言うと、料理によって当たり外れが極端なくらいある。また同じメインでもすごく量が少ないのがあると思うと、こんなに食べれないというくらい量が多いものある。

 

それをメインの写真を見て決めるのだけど、出てくるのはぜんぜん違うものだから本当ほとんど当て物でした。

 

だから旅行の中盤以降は出てきた料理をみんなで今日はアタリだハズレだと言っておりました。

 

前菜が食べ終わってから30分ほど待ってやっとメインの肉料理が出ましたが、もう一つ注文したリゾットが来ない。

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多分この料理を食べないとこないと思って食べ終わって待っていても、来ない。

 

仕方がないのでウエイターのお兄ちゃんにリゾットが来ないというとわかったという顔で聞いてくれたけど、やっぱり来ない。

 

そうしたら隣のテーブルで頼んでいないリゾットが来ていると大騒ぎになっていたので、それ私のではと言ったのだけど、無視されて結局その料理は片付けられてしまいました。

 

結果最後までリゾットはどうなったと聞いたけど、とうとう来ませんでした。

 

そして最後のデザートを食べ終わった時にはなんと11時をまわっておりました。

なんと2時間半も食事をしておりました。

 

 

その殆どが待ち時間、もう周りからも酷い、どうなっているだという不満の声ばかり。

 

こんな調子でこの旅が続くと思うと気分が一気に重くなりました。

 

レストランを出ると奥さんがバーに行くと言います。

 

買ったコーヒーの回数券が使えないから、普通のソフトドリンクの回数券に替えてもらいたいとか、で、バーに言って説明するのですがなんせ英語での会話ですからなかなか話がつかない。粘って粘ってやっと上の係の人の承認をもらって替えてもらいましたが、部屋に戻ったらもう12時前。

 

慌ててシャワーを浴びでベッドに入ったら、疲れがどどっと出たせいかぐっすり寝てしまいました。

 

明日は少し船の混乱は収まることを祈りながら。

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