クルーズは最悪から始まった

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4月28日横浜

その日は初夏を思い浮かべるような暑さの中、大黒ふ頭行のシャトルバスに乗るために山下埠頭に急いでいた。

 

実は横浜には前日について前泊した。横浜観光をしたかったのとピースボートで知り合った仲間たちと飲み会をする約束をしていたからだ。

 

お陰で前日は夜遅くまで飲んで騒いでいたから、朝から結構グロキー気味だった。

 

この日もピースボートの仲間二人が付き合ってくれて赤レンガ倉庫、大さん橋、山下公園などを観光して山下埠頭に向かっていた。

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山下埠頭にはクルーズに乗る人以外は立入禁止だったので、入り口で見送りに来てくれた仲間と別れシャトルバス乗り場に急ぐ。

 

ところがバス乗り場に入れてもらえない!!

 

何でと聞くと船がまだ準備ができていないので、1時に出直してこいと言いう。

 

時計を見るとまだ11時半前だ。

 

仕方がないので近くのレストランで昼食でもと思って行ったのだけど、どこも超満員の上に大行列だ。

 

どうも私と同じく船に乗れない人が一気に山下埠頭周辺に集まったために飽和状態になっていたようだ。

 

喫茶店もいっぱい、マックもいっぱい。とにかく近くに飲食店は全て全滅で仕方なく徘徊する。

 

公園内でジュースを売っているで店があったので、取り敢えずそれを買って空腹を誤魔化すが、暑さと疲れでだんだん腹が立ってきた。

 

それでも何とか1時前になったので、再び山下ふ頭に行く。

 

するとまた入れない、今度は2時に来いというのだ。

 

少なくともこちらは客なのに、この態度には流石に腹がたった。

 

すくなくともこんな日が当たる公園で待ってられないから、バス乗り場に入れろと言って無理やり入った。

 

係の者が「今から並んでも2時にならなきゃ来ないですよ」という捨てゼリフを聞きながら、バス停に向かった。

 

そうしたらシャトルバスがすぐに来た。そしてすぐに発車した。

 

「なんやねん。あいついい加減なことを言いやがって、これですんなり乗れるやんけ」と思っていたら、とんだ勘違いだった。

 

シャトルバスはクルーズ船に着いたのではなく、側にある倉庫に着いた。

 

だだ広い倉庫にはかなりの人がいた。多分500人以上はいた。

入り口で番号が書かれた紙をもらい。呼ばれたら進んで下さいという。

何のことかよく分からないけど、みんな船に乗るために待っているようだった。

 

とにかく座る場所を確保しなければと置いてあるパイプ椅子の空いているところを探してなんとか座る。

 

ここからが長かった。自分の番号がなかなか呼ばれない。

 

倉庫の中は空調設備なんてないので、異常に蒸し暑い。

これ以上待つとぶっ倒れるぞというくらいになってやっと呼ばれて、倉庫の奥に進む。

 

だけどここからまた待たされる。何処まで続くか分からない長い行列の後ろに並ばされひたすら待つ。

 

でも列は全然進まない。

 

途中で冷たい飲み物を配っていたけど、あまり嬉しくない。早く船に乗せてくれと思うだけだ。

 

かなり待って着いた所は別の倉庫で、そこで船に乗るための手続きをしているようだったが、結構一人ひとりに時間がかかる。

 

やっと私ら夫婦の番になり、係の人に色々訊かれ写真を撮られて一枚のカードが渡された。

 

それがクルーズカードでこれがなければ船に乗る事が出来ない大事なカードだ。

 

この時パスポートも船のクルーに預けたけれども大丈夫かとふと心配になった。

 

とにかくやっと、これで船に乗れると思ったら、今度は記念撮影だと。

 

乗るクルーズ船の写真をバックに記念撮影をするが、係の者がスマイルと言うけれど、とてもそんな気分になれず引きつった笑いになった。

 

やっと倉庫から外に出るとそこに今回乗る船であるMSCスプレンディダ号が停まっている。

 

とにかく見た瞬間でかいという印象だった。

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総トン数135000トンと言うからピースボートのざっと4倍近くだ。

乗客も今回は3500人乗るそうだから、これも4倍近い。

あまりにも大きくてとにかく見とれてしまった。

 

そしてやっと船に乗る事が出来た。

時計を見ると既に3時をまわっていた。

山下埠頭から乗るまで2時間もかかった。

 

とにかく早く自分のキャビンに行きたかったのけど、船内が広くってどう行けばよいのかわからない。

 

部屋は12階だったのでエレベーターに乗ろうとするが、ここも人がいっぱいでなかなか乗れない。

 

やっとキャビンに着いたと思った時は本当クタクタになっていた。

 

クルーズカードは部屋の鍵にもなっていたので差し込んで開ける。

 

部屋に入ってかなりびっくりした。

 

部屋がとにかく広い。

 

安物のホテルより広い。

 

大きなソファーにダブルベット、その上かなり広いバルコニーまでついている。

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実は申し込んだのは内側の窓なしの部屋だったのだけど、旅行会社が何故か早期予約特典だとかで部屋をグレードアップしてくれた。

 

まさかここまで良い部屋だと思っていなかったので、今までの不満が一挙に解決した気分になった。

 

部屋には先に送ったスーツケースがまだ届いてなかった。多分船の中が大混乱しているので、時間がかかっているのだろう。

 

取り敢えずお昼を食べていないことを思い出したので14階のビュッフェレストランに行くことにした。

 

ちょっと長くなりそうなので今日はここまで。(^^ゞ

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