４２日目：なんだか不満爆発の日

2016年09月29日（木）

ヨーロッパのサマータイムのおかげで朝６時でも真っ暗だ。今日も日の出は７時３０分頃だそうだ。
朝の太極拳はスピーカーの調子が悪いので７階のブロードウェイで行われた。なんとなく出席者が少ないのはツアー疲れなのか、急に寒くなってきたせいか。

次のノルディックウォーキングは真っ暗な中のうえに船が大揺れの中で行われた。そのうえデッキが雨で濡れていて歩きにくいこと。
運の悪いことに途中から濃霧になって前方がかすんで見える。もし山の中だったらとっくに遭難しているような状況だ。今日は朝からコンディションが最悪だ。

それから朝食を食べに行ったけど、最近メニューの内容が偏っているので正直かなり飽きてきた。４階の和食もご飯とパン程度の違いぐらいで飽きてきた。１００日以上も船の上で生活するのだから少しは朝ごはんのメニューも考えてほしいと思った。

部屋に戻ったらハウスキーパーのお姉さんが来たので、ｉｐａｄを持って難民生活に入る。８階のロビーで読みかけの小説を少し読んで時間をつぶす。

小一時間時間ほど難民生活をして、部屋に戻ってから洗濯をする。下着と靴下ぐらいしか最近は洗わないけどそれでも二日分を洗うだけで３０分ほどかかった。
いかに日頃、機械に頼っていたのかつくづく実感。手洗いで洗濯をするのは本当に大変だ。昔の人は偉かったと思う。

それが終わったらサルサのレッスン。今日はいつも先生から指示されて踊っていたのを自主的に踊るように言われたけれど、相手の女性に技をかけるタイミングをお互い意思疎通するのが難しくて失敗ばかりしていた。基本的にリズムがつかめていないから指示されないと踊れない自分に気づいた。きっと近日中にサルサは落ちこぼれるだろうなと思った。

その次はヨガのレッスン。最近ヨガのポーズがだんだん難しくなってきたけど、こちらの方は結構気に入っているので続けられそうだけどヨッシー先生がもうすぐ船を下りるらしい。あとは誰かが引き継いでやってくれると思うけど、先生が替わると私なんか落ちこぼれするかもしれないな。

ヨガが終わって昼食はいつものように麺料理だ。今日は辛口の味噌ラーメンだった。薬味の辛みそを一杯入れたら死ぬほど辛かった。
でも寒いこの頃には、こういう体が温まる食べ物は本当にありがたい。

それからオランダ在住の日本人の方から現在のオランダの市民意識についての講演を聞く。この手の講座でいつも思うのだけど、必ず日本の批判をして、その国がとても良いという事のＰＲに専念することだ。

確かに良いことは見習わなければいけないが、逆にその国の悪い点もしっかり説明してほしいといつも思う。今回もオランダは移民を差別せず、一般の市民と同じ扱いをしていると言っている反面、移民の女性を強制的に売春行為をさせている人達がいるとさらりと一言で誤魔化されてしまった。そういう恥部の部分もしっかり説明を聞きたいのに、何故か日本悪い、外国正しいという話ばかりで本当に残念だ。

それから夕方までは日記付けたり、同室のオノちゃんと無駄話で時間をつぶす。最近はこのパターンが多くなってきたような気がする。

夕食も相変わらずいつものメンバーでする。これはこれで楽しいのだけれども、最近は積極的に新しい知り合いを作ろうという気持ちがしなくなっている。私と話が合う人とはほとんど声をかけてしまったというのが本音か。

特に高齢者の方は向こうから一方的に話をするが、こちらと親しくなりたいわけではなく単なる憂さ晴らしにされるだけの場合が多いので、変に親しくなるのが面倒な気分になってきている。

船旅はのんびりしたいものだ。食事もゆっくり食べたいものだ。だから個人的には憂さ晴らしの話し相手は御免だ。これって別に我儘ではないと思うけど私ってどちらかと言えば心が狭い人間なのかな。

夕食後、同室のオノちゃんと、いつもお世話になっているシャラクさんとで波へいに飲みに行った。シャラクさんはピースボートの常連さんだけど、今回の船旅は最悪だから今後乗りたいと思わないと言っていた。

確かに客層も悪いし、スタッフの対応も決して良いものでもない。さっきの夕食もゆっくり食べていたら別に混んでいる訳でも時間を過ぎた訳でもないのに、途中で強制的に追い出された。

なんだか日に日に扱いが雑になっているような気がするし、乗っている人にもびっくりするほど自分勝手な人が多いのも事実だ。個人的にも私の心に不満が溜まってきていることが最近よく感じる。

うわさではすでに離脱して日本に帰った人も何人か出始めているそうだ。狭い船内生活楽しくやれない現状ではどうしてもそういう人が出てきてもおかしくないだろう。