97日目:発表会の夜は長い

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2016年11月23日(水)
今日はいよいよカルチャースクールの最終発表会。気持ちは焦るが今更じたばたしても仕方がないと思いつつ、でも何とかしなければいけないと走り回りたいそんな気持ちで不思議な朝を迎えた。

昨日もまたまた飲みすぎて二日酔いの状態ですが、朝はちゃんといつもの時間に起きて太極拳、ノルディックウォーキングとしっかりと参加する。

サルサだけじゃなく他のカルチャースクールもほとんどが今日が最後のレッスンだから、アルコールが抜けていないなどと弱音をはかずに結構真剣に頑張った。

 

ノルディックウォーキングでは終わった後で皆で集まって記念撮影までした。正直講師の方にちょっと不満があったけれども、終わってしまえばそんなこと忘れてしまっていた。逆に毎日とてもしんどかったけれども清々しい朝を迎えることが出来る手助けになってくれて本当にありがとうという気持ちになった。最後は自然と講師の方に感謝の言葉が出た。

ノルディック

考えてみたらこの3か月間以上の間、意外とまじめにカルチャースクールに出ていた。確かに何度かはサボることもあったけれども自宅では運動とは無縁の生活を送っていた私とすれば最後までがんばれたことだけでも奇跡に近いことだった。そのおかげなのかピースボートに乗る前に比べてお腹周りが少しすっきりした。

朝が早くて大変だったけれども、改めて運動することが好きになった。このことに関しては本当感謝しなければならないと思う。

 

そういえば、練習がもうないと思っていたサルサだが今朝船内新聞を見て最終練習があることが載っていた。昨日何も言われなかったのでこれには少々驚いた。でもこれで少しは不安が解消出来るかなと思って嬉しくなった。練習はお昼過ぎだけどこれは是非参加しなければ。

 

今日はカルチャースクール以外の自主企画の発表会も11時からあり見に行った。明らかに練習不足の素人芸から、プロも真っ青な玄人芸までいろいろあってとっても楽しめた。長い航海の間少しでも何かを習得しようと思って練習してきたのだなと思うと頭が下がる。素人芸だとかで養老院の文化祭とか悪口をいくらでも言えるかもしれないけれども、少なくとも舞台に立った人達にはやり切った満足感とこの航海の良き思い出として残ったのだろうと思いたい。私もそういう気持ちになれれば良いけれども。

 

昼食後、サルサの練習会場に向かった。でも集まりはかなり悪い。20日が最終練習だと思って船内新聞に載っていても気がつかなかった人が多かったようだ。その為本来のパートナーと踊れない人や本番の立ち位置の確認などがほとんど出来なかった。その上20日のリハーサルがハチャメチャだったせいもあるが、踊る内容も省略することになったのだけれど、ここに来ていない人にはどうやって連絡するのだと逆に心配になってしまった。

せっかく時間を作って練習させてもらったのはありがたかったけれども、正直この土壇場で変更があったのは結構きつい。気持ちが落ち込む一方だ。

 

それから部屋に戻ってまたサルサのビデオを見て、自主練習に明け暮れた。胃の痛みが増しているような気がする。このまま恥をかきたくないので発表会が終わるまでどこかで隠れていようかなとも本気で思ったけど、そんな勇気さえなかった。

 

夜はいつもの時間より早めに9階デッキで軽い夕食を食べて8時からの発表会の準備をする。どうあがいても一回限りの勝負。恥をかいても失敗しても良いのだと自分に言い聞かせても、どうしても頭の中で上手くやらなければいけないと考えてしまう。上手さを競うのではない。自分のやったことの成果を見せるだけなのだからと、そう思いたいのだけれども思えない。

 

8時にいよいよ会場のブロードウェイに行き、自分の出番を待つ。

待っている間心臓はひたすらドキドキと鼓動をしている。

そして司会の人がサルサの紹介をする。

それに合わせて舞台に移動した。

正直記憶にあるのはそこまでだ。

そこから先は何が何だか分らないうちに出番は終わっていた。もう出来はグタグタだった。別に言い訳するつもりはないけど、講師の出す技の指示が音楽が大きすぎて全く聞こえなかった。

舞台が降りてから仲間のいる所に行く、良かったよとは言葉では言ってくれたけど、口元は笑っていた。そりゃ当然だ。自分でも分るぐらい酷い出来だったもの。でも終わって良かった。自分の思った半分くらいしかちゃんと踊れなかったけれども、とにかく一所懸命に踊った。そしてしっかりと思い出にはなった。恥かいた。上手く踊れなかった。確かにそうだけど、これでもこの3ヶ月間自分なりに必死に練習してきた成果なのだ。いろいろあったけれどもサルサも本当に楽しかったよ。

サルサ

 

発表会が終わった後カルチャースクール合同の打ち上げがあった。とにかく酒を飲んですべてを忘れよう。

心がとてもしんどかったし恥ずかしかったが結果的には楽しかった発表会。この3か月頑張ってきた成果が出た発表会。

ダンスなんか自分には関係なくただ運動のつもりで始めたのだけれど最終的には結構はまり込んでしまったサルサ。

決してうまくなったとは思わないけれどもそれはそれで楽しかった。

 

最後はみんなでまたサルサを踊っていた。ピースボートで自ら進んでやったことなんだよ。誇れることなんだよと自分に語りかけていた。

 

正直この何日間私を苦しめていたことが終わってかなりホッとしている。でももうすぐ船旅も終わる。

 

どんどんと日本に近づいているけれども、ピースボートで出来ることや楽しむことも終わっていくのも見ているとやはり少し寂しさを感じるのが本音だ。

 

そして帰ってからの生活も考えなければ行けないタイムリミットいっぱいであることも事実だ。

日本に戻ってから自分は何をしたいのかも、まだ何も決まっていないのだから。とにかく当たって砕けようか。

明るい未来を求めなければいけないはずなのに、今は何も考えずにズルズルベッタリの未来しかない自分が情けない。

あと少しで旅は終わるのだからもっと前向きな気持ちで生きていかなければと思っているが、でも今日はもう疲れた。酒も飲み過ぎた。今はこのまま現実逃避するのが一番か。

とにかく今日は一日長かった。大変だったけれどもしっかりと思い出として私の心に残った。船旅も残り少なくなったけれどまだ終わったわけじゃないから明日も何かをする気持ちを持って行こう。

それではお休みなさい。

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