ピースボートは「やすらぎの郷」なのか?

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最近お昼にシルバータイムという時間帯を設定して高齢者向けの「やすらぎの郷」というドラマを放送しています。

個人的には結構ハマっておりまして、最近の若い人向けのドラマも脚本や演技を往年の名脚本家、名俳優から学んでほしいと思っている次第ですが、本題に入りますです。(^^ゞ

 

ピースボートのことを口の悪い人は「洋上養老院」という人がいるそうですが(あ!私か)、その中で多くの人との会話や出会いを楽しみにしている高齢者の方が結構おられるそうです。

特に普段は高齢者で一人暮らしをしている人達にとってはピースボートは心のオアシスで、寂しくなるとピースボートに乗る事で心のスキマを埋めに来る方が結構おられます。

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実際ピースボートにはリピーターと呼ばれる方がかなり沢山おられて、既に何度も地球一周をされている方が1000人ぐらいはおられると聞いたことがあります。実際私が知り合った中でも10回ぐらいは乗っている方はかなりおられました。最高では26回も乗っている方がおられました。また一つの航海が終わっても次の航海にそのまま乗られるという方が数人おられて一体いつ家に帰っているのか心配になるような方もおられました。

そういう方にどうして何度も乗るのかと聞くと「ピースボートに乗っている間は、多くの仲間と出会い、色々なことを話ができて本当に楽しく、心がやすらぐ」そうです。

まさにそういう人達にとってはピースボートは「やすらぎの郷」と言えるのかもしれません。

 

確かにピースボートでは知らない者同士でもよく話をします。また麻雀や囲碁などでもいつでも相手が簡単に見つけることが出来るので、それが楽しくて何度もピースボートに乗ってしまうと皆さんが言われます。

特にお酒の飲み友達等が出来ると、本当に色々な話をしますので、普段一人暮らしや、なかなか世間とつながりが持てない高齢者の方にとっては、それらが心から気持ちがやすらぐ時間になります。

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私自身ピースボートで一番何が楽しかったと言えば、観光でも講演会でも食事でもなく、知り合った人達と本当にくだらない話をグダグダすることでした。普段の生活の疲れが取れるというか、忘れさせてくれるというか、とにかく楽しかったです。

実際船の生活の中で、そういうおしゃべりの時間はかなり割いていたと思いますし、また食事やお酒を飲んでいる時は本当に時間を忘れて色々なことを話して、普段の鬱憤ばらしばかりをしていました。こう書くと聞かされる方がたまらないと思うのですが意外と言う方も聞く方もそれなりに楽しかったのも事実です。

その快感が嬉しくってまたピースボートに乗りたいという気持ちになり、何度も何度も乗ってしまうリピーターを生む結果になるのかもしれないかなと思います。

確かにピースボートはある意味特殊な環境にある老人ホームなのかもしれません。俗世間とは隔離されてのんびりと暮らしている姿は、優雅な老人ホームそのものかもしれないです。

もっともピースボートは若い人達沢山載っていますので、そういう面ばかりではなく当然若い世代同士や年齢を超えた世代での付き合いもあったので、いろいろな形で船旅を楽しんでいた人も多いので、年寄りくさい船と思われるような書き方をしたのは、ちょっと違うと思うので訂正しておきます。

実際船内の若い子たちは自分たちのポリシーを持ってしっかりと楽しんでいましたし、いつもその溌剌さや、行動力で高齢者の方に良い意味で活を入れてくれていたことも事実です。

だからお年寄りと言っても、世間一般よりも遥かに元気で活発なお年寄り集団になっていたと思います。

もっとも反面、うわさ好き、ある意味我儘な自分勝手な振る舞いが多かったのも事実なので、そのあたりもドラマのやすらぎの郷のような要素があったかもしれません。

 

まあ船という広いようで狭い空間の中で一つの目的、「地球一周」を成し遂げようとしている運命共同体として繋がりが強くなっていたせいかも知りませんが、普段の生活より人との付き合いが深くなるのもピースボートの一番の良さなのかもしれません。

きっと心の中が寂しくなると、またピースボートに戻りたいと思う人が結構いるのでしょうね。私もいつの日か戻りたいと思う日が来るのかもしれないな。その前にお金また溜めなきゃ。(^^ゞ

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