2016年11月27日(日)
本日は荷物を片付けるパッキングデーだとか。考えてみると横浜で降りる人達はあと正味二日しかないのだから。
でも私は昨日で大体基本的な物は片づけたし、降りるのは神戸なのでまだ余裕があるため今日は本当に何もすることがない。
船内新聞を見てもPBS歌謡祭というピースボートスタッフが行う、隠し芸的な企画が夜にあるぐらいで他は何もない。
その代わり目立つのが、在庫一掃処分のビール半額や、記念Tシャツの安売りの広告だ。それと2018年の100回クルーズの申し込みの広告だ。リピーターの方は乗った回数×3万円引きだそうだ。
私の知っている人は26回も乗っているのでそれだけで78万円引きで一番安い部屋なら半額以下で乗れてしまう。発表会の時はこんなに値引きしてたっけ? また誤植じゃないか?もっともこの特典を受けるには帰国したらすぐに全額入金をしなければいけないので、私にはハードルが高い。それにしてもピースボートは最近何でも安売り攻勢だなと思ってしまう。
とにかく何もすることがないので朝ものんびり起きて、朝食を食べて船内テレビを見て、本を読んで時間をつぶす。それ以外の事は何にもすることがないのだから。
昼寝をするにも夕べはぐっすり寝たし、運動もしていないので眠気も全くないので、本当に暇だ。
暇なので、船内を目的もなく歩くと、いつもより人が多く出ている。みんな行き場がないのかひたすらウロウロとしているようだ。結局今日は乗客の多くが目的がなくなった流浪の民となってしまったわけだ。
昼からも同室のオノちゃんと無駄話をするか、パソコンでゲームして遊ぶぐらいしかすることがないけど、オノちゃんは横浜で降りるので荷物整理で結構忙しそうなのであまり邪魔にならないように静かにベッドで寝っ転がっていた。本当暇だ。
夕食までの時間がこんなに長く感じたことはこの船に乗って初めてのことかもしれない。私の仲間はほとんどが横浜で降りるので今日は大忙しなのだろうなと思ってしまう。そう思うと余計に自分だけが取り残されたような気がした。
夕食の時間になっていつものように集まって、いつものように食事をする。普段と全く変わらないけど、考えると仲間との夕食も今日を入れてあと2回で終わりなのだ。それでもこの日も相変わらずバカ話をする。これが楽しいのだ。これが楽しかったのだ。でもそれももうすぐ終わるのだ。
家に帰ってからの夕食はこんなに賑やかなことはない。しばらくはきっと寂しさが押し寄せてきそうな気がする。そして現実の世界に引き戻されていく。それが怖い。
夕食後PBS歌謡祭を皆で見に行く。ピースボートスタッフ総出演で色々な芸を見せてくれた。確かにレベルの高い芸もあったし、心底から笑わせてくれるネタもあった。
でもレベルの高い芸はもともとやっている本人が得意な芸だ。ダンスの先生ならダンスがうまくて当然なのだから。
笑わせてくれたのはピースボートの問題点を扱った自虐ネタだったからだ。
スタッフ自体、乗客の不満が分かっているのだったら、それをお笑いネタにする前に何で航海中にそれを解決する方法を考えてくれなかったのかと思ってしまう。それを笑いにして自分達が能無しであることを証明しているだけだ。
それ以外の芸は本当お粗末としか言いようがなかった。これでクルーズ船の気持ちで運航しているのだから本当笑わせてくれると思う。
よくピースボートでは乗客にピースボートに乗っているのではなく、参加していると気持ちを持てと言う。確かに一部そういう人達もいるかもしれないけれども、現実は多くの人が普通のクルーズ船と同じくお客として大金を払って乗っているつもりなのだ。
たしかにボランティアスタッフとか一部無償で乗っている人は参加しているという気持ちで良いかもしれないけれども、それ以外の人達はスタッフと同じ目線で見ること自体間違っていると思う。
少なくともお客としての扱いをしてほしいと当然思っているし、その為に大金をはたいて乗っているのだから。
世界中で色々なクルーズ船が運行されているけれども、乗客よりスタッフの方が威張っているのはピースボートぐらいなものだろう。
乗客を心から歓迎して楽しませようと真剣に取り組む姿勢が最後までなかったのがピースボートだったと思う。これが一番残念なことだ。
この日は珍しく飲みに行かずに寝た。何だか暇すぎて疲れてしまった。
この日は最後の時差調整があった。これで日本との時差がなくなったいよいよ日本の海域に入るのだ。
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