2016年10月09日(日)
昨日オーロラが見えて興奮したせいか、眠りが浅く朝目覚まし時計に無理やり起こされる。
相変わらず外は真っ黒。そのうえ寒さが一段と増している。やっぱり北の寒い地域に来たと改めて実感する。
取り合えず、いつものように太極拳に参加。
それからノルディックウォーキングにも参加。それでも外は暗いし天気も悪い。
何となく気分が滅入ったまま、朝食を食べる。そんな船内の話題は昨日のオーロラ一色だ。
でも今日の天気の状況から考えると今夜は見れる可能性はちょっと低そうだと思ってしまう。
食後に家にオーロラが見えたというメールを送った後、1時間半ほど寝た。最近夜行性の生活に慣れたせいか、何だか午前中がとても眠たい。
ヨガのレッスンに出ようと思ってトイレに行ったら、トイレが流れなくなっていた。暫く様子を見たけど流れそうもないので、レセプションに連絡した。
とりあえずヨガのレッスンに出て知り合いにトイレの話をしたら、そこの部屋も今朝トイレが流れなかったとの事。あと何人の部屋も流れていないようで、どうもうちの部屋だけではなくピースボート全体のトイレが調子が悪いみたいだ。
ピースボートのトイレは飛行機などと同じく、圧縮空気で流す方式で、エアーコンプレッサーから空気を送っているのだけどそれが故障しているようだ。
ヨガが終わってお昼にカレーうどんを食べに行ったが、今日も品切れこれで二日続けて麺料理が食べ損ねた。やっぱり外が寒いせいかみんな暖かい麺料理を食べたい気持ちになるせいか。
仕方がないので4階で昼食、一応パスタ料理だったのでこれも麺かと思って我慢する。
食後いったん部屋に戻るがやはりトイレは相変わらず流れず、仕方がないので昨日のオーロラ講座の続きを聞きに行く。それが終わってまたトイレを確認したら何とか流れていた。
どうも3時間ほど故障していたようだ。そういえば外のトイレに行列が出来ていたのは、みんな部屋のトイレが使えなかったせいなのか。
それから体がだるいので、また昼寝を2時間ほどしてから、日記を書いた。
その後夕食を食べ、オーロラ観測に備えて早く寝ることにする。
この日は時差がまた1時間発生したので寝たのは10時だけど実質9時に寝たことになる。
その夜日付が変わる頃に最初のオーロラ発見のアナウンスが入る。とにかくすぐに飛び起きて着替え、急いで起オーロラを見に行く。
でもどこにも見えない、まだ目が暗闇に慣れていないせいもあるのか、ただ空が曇っていてまったく見えるような気配がない。
それでも10分ほど我慢して空を見ていると、前方に帯状のオーロラがやっと確認出来た。
その後その帯が広がったりカーテン上になったりして少しオーロラらしい雰囲気がしてきたので、結局1時間くらい見ていたが、寒くなって部屋に戻った。昨日よりまだましだったけれども、まだ私の思っているオーロラとは大分違ったものだった。
部屋に戻って寝たけれど、それから1時間ほどしてまた放送が入り今度は空一面に出ているという事なので、また急いでデッキに出た。
そこで見た景色はもうびっくり全面オーロラ、それには緑色した竜のようにくねくねと曲がりくねった光の帯が見える。慌ててカメラのシャッターを切ったけど結局青い光しか写らなかった。本物は空全面緑色の光が輝いていて奇跡と呼ぶにふさわしい光景だった。写真には綺麗に映らなかったけれども、私の心にはしっかりその光景は焼き付いた。
そして右舷にはカーテン状のこれぞオーロラという光がだんだんとビラビラビラと言う感じで横に広がりながら輝いているのを見て、本当に心から感激した。
あと幾つかのパターンのオーロラがまるでショーのように現れては消えを繰り返していた。その上星空も美しく流れ星まで見えた。
多分この日に見た天体ショーは私が今まで生きてきた中で一番のものだったと断言できる。
ただひとつ残念だったことは、このショーの時間帯はかなり夜が遅かったせいもあり、昨日比べて見に来た人はかなり少なかった。おかげでのんびりと見ることが出来たけれども見れなかった人はかなりショックだったかもしれない。
世の中には不思議な現象が色々とあるけれど、さすがにオーロラは凄いと思った。その美しい光にうっとりと見とれていた。
本当は凄く寒く体がガタガタ震える中だったのだけど、そんなことも忘れてその美しさに見とれていた。
でもさすがに寒さと睡魔に耐えきれず、今度は30分ほどで退散して寝た。でも部屋に戻ってもなかなか興奮が覚めずに寝付けなかった。
でもきっとこの夜に見たオーロラの美しさは一生忘れないだろうな。
PS.後日プロのカメラマンが船から見えたオーロラをポスターカードにして販売されたので買いました。さすがにプロの人が撮った写真は素晴らしいかったのですが、それでも見えていたオーロラに比べるとまだまだ迫力が違うという感じでした。あの感動だけは直接見るしかないのかなと思います。
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