64日目:ニューヨークを歩き倒す2

この記事は約6分で読めます。

2016年10月21日(金)
夜中に一度目が覚めてから何故か寝れなくなった。その上お腹の調子も悪くなってきた。
昨日色々とあったから、体に変調をきたしたのか、朝起きると体のコンデションがとっても最悪だった。

今日はみんなでメトロポリタン美術館に行くつもりだったのだけど、体調を考え無理をせず独り歩きをすることに予定を変更しようと思った。

 

朝8時に5階のロビーに集合していた仲間に一緒に行けなくなったことを告げて船を出発した。特に目的があったわけではないけれどもとりあえずセントラルパークに行ってのんびりしようと思った。船からセントラルパークまでは一キロほどの道のりだったけれど、途中から雨がシトシトと振り始めてきた。せっかくセントラルパークでのんびりと公園散策でもするつもりだったのに残念な気持ちになった。

でも着くと雨が小康状態になったので公園の中をゆっくりと歩く。こんなに広く緑いっぱいなところがニューヨークのど真ん中だとは思えなかった。

P1110362

 

しかし9時を過ぎる頃から雨が本降りになってきてしまい、公園でのんびりどころではなくなった。傘は持っていたけれどこの雨の中での散歩は辛すぎたので、近くにあるニューヨーク自然史博物館まで足を延ばすことにした。

 

ニューヨーク自然史博物館に関しては、映画「ナイトミュージアム」の舞台になったこと以外知識はなかったけれど、とにかく雨宿りがしたいという気持ちだけで向かった。

 

向かう途中もニューヨークの町並みを楽しむ。古い映画だけどマリリンモンローが出ていた「七年目の浮気」で有名な地下鉄の通気口を見つけて思わず写真を撮った。

P1110364

それにしてもニューヨークの人って雨に強いのか傘を差して歩いている人が少ないのにびっくりする。私などは雨が降ると濡れたくないのですぐに差すけど、雨など平気の様子だ。

P1110367

自然史博物館に着いたとたん、雨はまるで滝のように土砂降りになってきた。やっぱり公園を出たことは正解だった。でも開館時間が10時だったので30分間ほど外で待たされる。幸い大きなひさしがあったので雨には濡れなかったけれど、かなり多くの人が待っている。この時初めてここは結構人気がある博物館だと言う事に気がついた。

IMG_20161021_092734

 

開門と同時に入館できたので、とりあえず館内マップをもらってどこに行くか検討するが、よく分からないのでとりあえず上の階から見て歩く。

 

一番上は恐竜の化石コーナーでこれは迫力があった。実物大の恐竜の化石がこれでもかという程並べられている。ものすごい数の恐竜の化石に圧倒される。ここってひょっとすると世界有数の博物館だったのかと改めて実感する。

P1110376

 

中には巨大すぎて部屋に入りきらず頭が廊下まではみ出している恐竜までいる。

P1110383

 

それから館内をひたすら歩くが、とにかく広くてでかい。ほんの雨宿りのつもりで来たのに、あまりの展示物の多さに圧倒されどこを見て良いか分からない状態だったので、とにかく目についた展示物を順番に見て回った。

 

その中で「ナイトミュージアム」でも出てきた、モアイ像を見つけてしまい思わず嬉しくなってしまった。

P1110391

 

あと、世界中の色々な遺跡の発掘物やアメリカの歴史や自然を紹介した展示物などもおもしろかったけれども、個人的には巨大な隕石と実物大のシロナガスクジラのオブジェがとっても迫力があり素晴らしかった。

P1110402P1110406

 

ただ残念なのはあまりにも広い博物館だったのと、英語がよくわからなかったのでどの展示物を見てよいのかが分からなかったので、見どころを抑えたかどうかが自信がないことだ。館内マップを見ても自分のいる位置さえも良く把握できなかったので、重要な展示物を見落としたような気がして仕方がない。

でもこれだけ見ただけでも充分ここに来た価値があった。約3時間しっかりと色々なことを勉強させてもらった気になった。偶然入った場所だけどこれは大正解だったと大満足した。

 

自然史博物館を出てから、また街巡りを再開する。まだ雨が降っていたけれどのんびりとニューヨークの町並みを歩くのなんだか楽しい。朝はあれほど調子が悪かった体調もずいぶんと良くなってきていた。

 

歩いていると道の真ん中になぜかアメリカ大統領リンカーンの像が忽然と置いてある。一瞬パフォーマンスで人が像の模写をしているのかと思ったけど全然動く気配がない。しばらく観察したけれど本物の像にしか見えなかった。これがパフォーマンスだったら凄い。

P1110419

 

ふと時計を見るとすでに時間は2時近くになっていたので、お昼ご飯を食べなきゃと思ってレストランを探したけれど、意外と周りにない。あってもとっても混んでいたので気分がとっても面倒くさくなってしまい。結局はお昼ご飯は食べずじまいになってしまいました。

 

でも、嬉しいこともありました。町歩きをしている途中にふと立ち寄った店で前から探していた物を発見。嬉しくなってしまって思わず買っちゃいました。

もっとも何を買ったかは秘密ですけれどもね。(^_^;)

 

ピースボートに戻る前にちょっとだけおもしろいことがありました。この日ピースボートでは国連の関係者を集めてパーティをやっていたのですが、私が船に戻ろうとしたらピースボートのスタッフが寄ってきて「国連の関係者の方ですか。こちらからどうぞ」と言われてしまいました。それで慌てて「いえ、タダのピースボートの乗客です」と言って部屋に戻ったのですが、なんだか自分が言った台詞がおかしくって一人で笑っていました。それにしてもどう見てもこの貧弱な親父を国連関係者に見間違えるか分からん。

 

結局船に戻ったのが午後3時過ぎでした。調子が悪いと行っておきながらなんやかんやとまたたくさん歩いてしまって本当疲れました。

そのため船室に戻るとベッドに直行してしばらくお休みしてしまいました。

 

すると同室のオノちゃんもほどなくして帰ってきました。

実はオノちゃんはこの日ニューヨークでデートだったのでるんるん気分で帰ってきました。

それから二人で隠れてワインを飲んで、おしゃべりタイム。オノちゃんはとってもデートが楽しかったそうです。

夕食はいつものメンバーで食べました。私は今朝の自分勝手な行動を謝りました。でも皆さん寛容な方で逆に同情されてしまいました。メトロポリタン美術館に行った人達はそれなりに大変だったらしく、この日の食事の時の話題になりました。やっぱり私は行かなかったのが正解のようで、行っていたら体調が余計に悪くなっていたようです。

 

その後みんなで居酒屋の波へいに行こうという事になり、結局11時ごろまで飲み会をやりました。

なんだか船に戻った以降のほうが元気になって遊んでいたような気がするけど、どういうことでしょう。

そんなわけで結局寝るのが12時前になりました。そして長かったニューヨークの大変な日々は終わりを告げるのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました