コスタベネチュアで航くJTB史上最悪残酷旅物語

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このGWにクルーズ船に乗りました。それが史上最悪の旅でした。それも天下のJTBのチャーター船です。
今回はその最悪の船旅のトラブルを中心に書かせていただこうかなと思っています。

1,最初は楽しい旅の始まりだった

私は大阪からの参加だったので、朝8時に新大阪集合をして、団体列車の新幹線のぞみで品川に向かった。車内はのんびりして快適だった。品川到着後も添乗員に連れられて今回乗るコスタベネチュアの受付場所である、TKPガーデンシティ品川に12時頃に到着したが、その後は何も説明もなく解散。ここから不安が始まった。

2,史上最悪の旅が始まった

突然突き放されてしまったので、どうして良いのか分らず取りあえず、手招きされている方に行った。そこで整理券と言って渡される。「4」と書いてあった。その先に行くと大広間になっていて、椅子が並べてあったので取りあえず座る。アナウンスを聞いているとどうも整理番号を呼ばれた組の人が次の部屋に進むようだ。40分ほど待って自分の番号が呼ばれたので、次の部屋に移動、そこでパスポートに部屋番号のシールを貼られ、乗船書を渡してバス乗り場に移動した。意外に簡単な手続きでもう船に乗れるのかなと思った。でもそれが大きな間違いで地獄の始まりだった。

バス乗り場に着いたら都営バスが停まっていた。既にかなり満員のところに乗せられる。当然立ったままだ。それから30分ほど揺られてやっとクルーズ船が見えるところまでついたが、そこで驚いてしまった。

 

 

 

3,人を人と思わぬJTB

なんと凄い人の大行列が出来ていた。既に1000名以上の人がいたと思う。待つだけで気が重くなった。それなのにその行列が全然進まない。周りを見渡してもJTBの係らしき人は誰一人もいない。倉庫街の吹きさらしのところに凄い数の人間だけが置き去りにされた状態だ。

なのに、アナウンスもなく係らしき人もいない。当然罵声がそこら中からあがる。そのうえ、都営バスはどんどん来ては人を降ろしていく。当前列はだんだん長くなっていき30分後には2000名ほどにはなるくらいの大行列になった。

その頃になると、日差しがきつくなり温度も上昇し始め、お年寄りや子どの中には気分が悪い人が続出した。そこで列の端にあった塞いでいたテントを無理矢理剥がし、そこに皆で避難させ始めた。

それから少しして一人の男性が来て、声を上げて何かを説明し始めたが小さすぎて聞こえない。結局人づてで「船の乗客名簿がコンピューターにまだ登録出来ていないので乗船出来ない」と言う事だった。

並び始めてから1時間後、14時半頃からやっと乗船が開始された。気分が悪くなった方も多く出たそうだ。あとで聞いた話だが2時間以上待たされた方もいた。

なのに、JTBはその間、何も対策もなく一度だけつぶやくような声で一人の男がアナウンスしただけだった。

昨年のGWに阪急のチャータクルーズに乗った時は、100人からの添乗員が乗っており、要所要所でかならず案内があったのに今回は全くないのが凄く不満を感じた。

小一時間後やっと船内には入れた。そこで初めてJTBの添乗員を見た。彼等は快適な船内でのんびり船旅を楽しんでいたのだ。客が外で過酷な状態に置かれていたのにもかかわらず。

そして「部屋には入れません。10階に上がって下さい」とアナウンスするだけだった。

10階にはリドレストランがあり、食事が取れた。お昼も満足に食べていないので取りあえず食事という気持ちで上がったが、そこも大混乱状態だった。

まず席がない。料理を取るにも長蛇の列だった。取りあえずハンバーガーとホットドッグを食べてごまかす。

とにかく疲れたので、使えるかどうか分らなかったが自分の船室に向かう。何とか使える状態だったので、荷物を取りあえず置き一服しようと思ったのだけど、入っていた船内新聞に今から「乗船説明会」が始まると書いてあったので慌てていく。

説明会自体は聞くほどの内容ではなかった。また船内も混乱しているせいか出席者もかなり少なかった。

最後に17時から避難訓練があるので出席して下さいと言われた。時計を見るともう17時だ。いったん部屋に戻り救命胴衣を持って指定の避難場所に行った。

4,避難訓練が非難訓練に

17時を少し過ぎて避難場所に着いたら、ほとんど誰も来ていなかった。避難場所から見える廊下には普通に歩いている人達がいっぱいで、思わず時間を間違えたのかなと思った。それでも救命胴衣を付けたコスタのスタッフがいたので、取りあえず待っていたけれど、集まってくる人はぽつりぽつりという状態だった。その間館内アナウンスもない。気がつくとスタッフもいつの間にかいなくなっている。当然待っている人達からは不満の声が出てきて「何時始まるんだ」「どうなっているんだ」という声が聞こえる。やっと始まったのは18時を過ぎてからで、船に乗るときに受け取ったIDカードを読み取ってだけだ。あとはテレビで放送しているから見ろという事だった。結局終わったのは18時30分だった。最初の夕食時間が今日は18時に遅れると船内放送があったが、すでにその18時も過ぎていた。

5,今日の晩餐は、晩惨事です

私の夕食は遅い組だったので、この日は20時30分と言われていたのでけど、19時30分頃にレストランの前を通るとまだ前の組の人が入っていってたので、かなり遅れていると思い、JTBのツアーディスクカウンターに聞きに行った。そうすると「少し遅れているかもしれませんが、予定通りですので時間通りに行って下さい」と言われた。正直信用出来なかったのだが、船内新聞に「30分過ぎると入場出来ません」と書いてあったので20時40分頃にレストランに行ったら凄い事になっていた。

レストランの周りを人が囲んでおり、階段も通路も完全に人で塞がれている。それでもまだまだ人が来るので身動きも出来ない状態になった。「どうなっているだ」「何時は入れるんだ」という非難の声が起る中。JTBの添乗員が「前の組の方で食事をされている方が少しいますので、数分お待ちください」という。それでも20分ほど待ったが全然動かない。さすがにしびれを切らして10階のレストランに行く人が増え始めて、混雑は少し緩和された。

私も10階に行こうと思ったけど、さっき行ったときの混雑を考えると同じかと思い待つことにした。しかしそれから20分してもまだ入れない。さっきの添乗員が「今全員の方が食事が終わりましたので、今から片付けをしてテーブルの準備をしますのでお待ちください」という。さすがに待っている人の多くが切れて凄い罵声が飛ぶ、また諦めて10階にレストランに向かった方も多くなった。

結局は入れたのは21時30分をかなりすぎてからだ、1時間以上の遅れだ。

それからがまた大変。夕食はテーブルが指定されているのだが、スタッフの人間に聞いても、JTBに聞いても誰も知らない。仕方がないので自分で探すが、何故かテーブル番号が並んでおらずバラバラだったので、一つ一つ当たっていかなければ行かなかったのでこれだけで大変、10分ほどかかってやっと見つけた。

席に着けてもメニューはなかなか来ない。メニューが来ても注文した料理はなかなか来ない結局食べ終わることが出来たのはもう零時に近い時間だった。

それでも私たち夫婦はましな方で、注文が結局来なかった人や、10階に行ったけれど食べるものがなかったために結局その日の夕食が出来なかった人が結構いた。

怒りの気持ちが収まらない中やっと寝られたのは1時を回っていた。

これはまだ史上最悪の旅の幕開けだった。

 

 

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