セカンドライフに選挙に立候補しよう

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昨日で全国統一地方選挙が終わりましたね。

そのニュースを見ていて思ったのが今回の題材なのです。

そうです。セカンドライフに選挙に立候補しよう。そして議員になって地域活動をしようです。

そんな事を書くと、「選挙って金がかかるし、誰でもなれるものじゃない」とお叱りを受けそうですね。でも意外と誰でも出来るものなのです。

ここで目指しているのは国会議員とか、県知事とかのハードルの高い選挙を目指しているわけではないのです。

基本地方議員です。それも市町村議員という一番私達に身近な議員です。

まず、なぜ選挙に立候補して議員を目指すことがセカンドライフに繋がるのかという事ですが、いきなり本音を書きますと、一定期間の収入の確保という事です。

今セカンドライフをしている人の多くは、仕事をリタイヤしている方が多いと思いますが、充分な老後の資金があり、悠々自適な老後生活を送っている人は、年金世代の1割程度だそうです。

多くの方は老後に不安を持って、何か収入を得たいと思っているのですが、正直正社員として雇ってくれるところはまず皆無ですし、アルバイト、パートなども65歳を過ぎるとかなり条件が厳しくなるのも現実です。

そこで、老年期になっても頑張っている職種としてあげられるのが議員なんです。

確かに、市町村議員の報酬は国会議員などと比べると当然安いです。でもアルバイトやパートをする事を比べるとかなりの高給取りです。それが少なくとも4年間はよほど問題を起こさない限り補償された収入源です。

次に、これも大事な事ですが、自分の住んでいる地域に対して色々な意味で奉仕が出来る事です。

当然議員報酬をもらうわけですから、地域のために努力をしなければ行けないし、地域の問題も考えなければ、行けないわけです。

そうすることで、自分の勉強にもなるし、地域のために自分のセカンドライフを捧げようという大きな志をもって生きていくことが出来るんです。

最後に、色々な人と人脈が作れるという事です。議員となれば、多くの人と出会う機会が増えて人との交流も隠居生活をしている場合と比べると何十倍、何百倍と違ってきます。

この人脈は、当然とても貴重な自分自身の財産となるものです。

と、ここまで議員になったという前提で書いてますが、それ以前に議員になること自体が難しいだろうといわれそうです。

確かに立候補するだけなら簡単です。年齢が基本25歳以上で、供託金として15万円から30万円が納められると立候補できます。その供託金もある一定の票を取れば戻ってきます。

でも、そこから先が大変だという事なんです。

ポスターも作らなければいけないし、公約も考えなければいけない。選挙公報の原稿も作らなければいけない。一番大事な選挙運動をしなければ行けない。

となれば選挙スタッフもいるだろうし、あとどれだけお金がかかるんだとなってしまいます。

確かに選挙運動の仕方によってはお金がかかると思います。

実は私の父親なんですが、世の中を良くしたいという気持ちから2回ほど市会議員に立候補をしました。選挙運動も借金までして行いましたが、見事2回とも最下位で落選しました。

その結果残ったのは、当時のお金で家が1軒建つほどの借金だけが残りました。おかげで私の実家はずっと貧乏で子供の頃は「最下位で落ちた奴の息子」といじめられぱなしだったので、絶対に政治家になるかと思ったものです。

そんな、私なんですが何で選挙に立候補を勧める記事を書いているかというと、まず世の中が誰でも気軽に選挙に立候補出来る時代になったと感じるからと、お金をかけずに当選できるようになったからという事です。

まず、最初に断っておきたいことは市町村議員は必ず選挙で選ばれるとは限らないという事です。

実は立候補をしたけれど、議員定数が足らなくって全員無投票で当選という事も結構あるのです。詳しい統計が手元にないのですが、2割程度の議員の人は無投票だったと思います。

とくに、地方の町や村の議員はなりてがなくって多くが無投票です。

だからセカンドライフは地方議員になるぞと思っている方は、そういう無投票が続いている地域に移住して立候補をすれば良いわけです。

もっとも、いきなり引っ越してきて立候補をしても、よそ者と見なされたら、議員として当選したとしても反発をくらうだけなので、出来れば数年単位で計画して地元にとけ込むことは必要です。

次に選挙になったときの運動なのですが、大都市では結構苦戦をします。一番の理由が選挙区が分かれていること、例えば横浜市や大阪市の場合は区ごとに定員が2から6名と決まっています。と言うことは立候補する人も当然多くても定員の2倍くらいですから、誰が出ているか分かります。そうなると当然知名度や実績で見られてしまうので、名もなき人物で、組織票が見込めなければ当選する可能性はかなり薄くなります。私の父親もこの選挙区で立候補して見事に落選しました。

でも、中規模の市や東京の区議会議員の場合、市や区全体が一つの選挙区になるので、定員40名とか50名とかになります。そのなると立候補する人も当然60、70名とかになったりして、誰が誰だか分からない状態になるのです。

そうなると、知名度がなくても、実績がなくても当選する可能性が出てきます。実際私が今住んでいる地域はそう言う地域で、選挙ポスターを見ても誰を入れて良いか分からないし、名前も覚えられるわけがないという状態です。

だから一生懸命立候補者が選挙カーを走らせて名前を連呼して、ポスターを貼って、街頭演説をしたり、街中を歩いて握手をして回ったりしても、全く覚えられません。

確かに一部の人はしっかり演説を聴くかも知れませんが、多くの人は単に騒音です。また握手してもらってもアイドルじゃないのですから嬉しくもありません。

正直好感度や知名度が上がるより、うるさい。しつこい。単なる邪魔と思ってしまう場合の方が多くって逆に嫌悪を感じる人も多いのではないでしょうか。

実際私の市の選挙で前回ポスターも貼らず、選挙運動も行わない候補者が当選していました。別に有名人ではありませんでしたが、個人的な感想ですが、その方は選挙公報で他の候補者が福祉政策や少子高齢者政策という普通のことしか書いていない中に、今現実に地域で起こっている細かい必要な事を公約を掲げていたのが、好感を持たれたのではと思います。

実際いくら選挙カーで連呼しても、ポスターに名前を書いて覚えようとしてもらうにも、選挙会場にはポスターもなく、立候補者の名前が一覧が貼られているだけです。その大量の候補者の中から選ぶのですから、よほど印象を残さなければいけないわけです。それが私は選挙公報の公約ではないかなと感じています。

また、私自身の感覚なのですが、今の世の中選挙カーや街頭で大音量の演説をしたところで、どれだけの人が真剣に応援や聞いていることやらと思います。逆に最近では騒音問題として嫌われるだけで、私などはうるさい音を出す候補者は絶対に入れないと決めております。

逆に選挙期間中だけ必死に運動をするより、選挙前からネット等で自分の意見を発信する事や、地域の色々な相談窓口となるようなボランティアを日頃から行うようなことが今の世の中には合っているような気がします。また公約も他の候補者にはない切り口を持つ事が必要かなと思います。

また全ての有権者に対して納得してもらう公約などは無理ですから、ターゲットを絞って行う事も必要になると思います。例えば最近では国も地方も子育て世代をターゲットにあげた政策に焦点をしぼった公約をしていますが、逆に批判が多い高齢者に対しての公約をあえてするのもありかも知れません。ただその場合でも、年金を上げるとか医療費を無償化などは現実的に反発を受けるだけなので、高齢者でも就職して自活できる社会を作るなどの現実味のある公約、政策をするのもありかなと感じています。

なので、私なりに議員になるための法則なのですが。

①無投票になるところでの立候補

②市全体が選挙区になるような所での立候補

③選挙運動は、従来のようにお金がかかるポスターや、選挙カー、街頭演説をメインとするのではなく、選挙公報や、選挙前から自らのサイトを作ったり、日頃から地域と密着することでお金をかけない選挙を目指す。

というところでしょうか。

と言っても、地道に選挙活動をしない限り、なかなか通らないことは事実ですかね。

当然ですが、受かったらあとは適当にするというのは論外です。議員を目指すならそれなりに、かなりキツい事が要求されて、それに応える行動をする事が必要です。

世の中は楽して出来る仕事はないと言うことです。でもやりがいのある仕事です。

私には、そこまでの実行力がないのでやっぱり議員は難しいです。(^_^;)

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