ピースボートはエコシップに一体誰を乗せたいんだ?

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エコシップを造船する予定だった会社が事実上なくなってしまい、一からの振り出し状態になってしまってジャパングレイスはいま大慌ての状態だと思います。

特にジャパングレイスのコメントでアークテックヘルシンキ造船所と正式契約もして、着手金も支払っていると言っていた事が事実ならば、現在ドッグなどの全ての施設も従業員も新会社に移ってしまって残るのは借金だけという会社に着手金は持ち逃げされた可能性は確かに高いとしか思えないです。ちなみに今回売却された金額が正式に発表されましたが3500万ドルとめちゃくちゃ予想より安い金額でUSCは一体何をもくろんでいるのかと疑いたくなります。

そのため余計に個人的にはアークテックヘルシンキ造船所を閉鎖して債務を債務をちゃらにしたとしても、エコシップの申込者は解約も出来ないでしょうし、ジャパングレイスもアークテックヘルシンキ造船所も弁済能力を超えていますから悲惨な結果になるしかないと思ってしまいます。

私とすればジャパングレイスの発言がウソであって、契約も出来ていなくって、着手金も払っていなかったと願うばかりと言うのが本音です。

多分この件は無責任ですが、この場で解決出来るようなことではなく、真実は6月以降明らかになると思っていますので、それまで待つしかないかなと思っています。

そこで今回は別の切り口からエコシッププロジェクトの話をします。

 

ちなみにエコシップの申し込みは現在も当然のように続いています。先日エコシップのカタログ請求をしたところ、しっかりと送って下さいました。そこで初めて気がついたのですが、エコシップの値段って知らない間にめちゃくちゃ値上がりしているんですね。

エコシップの航海は現状では第3回まで発表されていますが、全部の価格を書くと大変なので第1回クルーズのみを書きます。

まずは2015年10月に募集した時の正規料金(A)といま現在の正規料金(B)です。

ペアタイプ (A)   (B)
バルコニー 260万円 338万円
インサイド 236万円 238万円
シングルタイプ
バルコニー 410万円 608.4万円
インサイド 365万円 428.4万円
フレンドリータイプ
バルコニー 200万円 248万円
インサイド 180万円 198万円

とかなり上がっています。特にバルコニー付きはビックリするほどの値上がりでシングルタイプにいたっては200万近くの値上がりです。

そう言えばオーシャンドリーム号等にあった、セミシングルタイプの部屋はありません。またシングルタイプは値段の割に部屋はかなり狭く、インサイドは唯一シャワーしかない作りなのでかなり高い料金になっています。

もともとピースボートはお一人様に優しい船だったのですが、今回のエコシップは夫婦連れをメインに考えているのでしょうか?

ということはライバルは飛鳥と意識しているのでしょうかね。

 

ちなみに同じく2015年10月の時の早期割引(A)と今日現在の早期割引(B)です。

ペアタイプ (A)   (B)
バルコニー 194万円 274.1万円
インサイド 176万円 213.5万円
シングルタイプ
バルコニー 302万円 539.6万円
インサイド 270万円 384.3万円
フレンドリータイプ
バルコニー 149万円 191.7万円
インサイド 135万円 162.4万円

とこちらも、ビックリするほど上がっています。特にシングルタイプは異常な値上がりの仕方で、思わず飛鳥の値段かと思ってしまいます。

ただ延期発表の前に申し込まれた方はこの値段から、料金がこれより12%安くなり、なおかつ10万円分の洋上クーポンが付いてくるそうです。

それで行くと一番最初にフレンドリータイプのインサイドを申し込んだ方なら119万円と今のオーシャンドリーム号並みの値段でクーポンまで貰えるとなると、解約するのはなかなか勇気がいることかもしれないですから、様子見をしているのかもしれないですね。

ただこの値段を見るとまだ3年先の話なのに、早期割引でもかなり高く、これからどんどんと割引率が低くなることを考えるとこれから申し込む人がいるのかなと思ってしまいます。

もともとピースボートは安く世界を廻れる船だという認識だった私にすれば、一体誰が乗る船なんだろうと考えさせられます。

今回のエコシップはバスタブも付いて、温水便座も付いてくるそうです。色々な豪華な施設も作るそうです。

でもそれって本当に必要なのかなと思ってしまいます。それよりエコシップならもっと質素でエコな船を作った方が良かったのかなと思ってしまいます。

結局、今予約されている方の多くは比較的裕福で初めての船だから乗ってみようかなと言うリピーターの方がほとんどで、私のようにないお金をコツコツ貯めて世界一周をしたいという人はあまりいないとは思うのですが実際はどうなんでしょうか。

それにしてもこの大幅値上げは船を作るのにお金がかかりすぎてしまって、どうしょうも出来なくなった結果というのが本音かな。

 

でも、もしエコシップが完成したら、最初はそこそこ乗る人はいると思います。でもあとは続くかな。

ピースボートに何度も乗っているリピーターの人って一番安い部屋でのんびり気兼ねせずに乗るのが好きな人だから、そういう人はエコシップには乗らないでしょうね。

エコシップの船内をサンダル、短パンで歩いたら怒られそうだもの。

そうなると日本の富裕層ねらいでしょうが、そういう人はピースボートにはあまり乗りたいと思わないでしょうね。古くても豪華で美味しい食事の飛鳥の方が良いでしょうからね。

それじゃ、誰が乗るのかと言えば中国とか韓国の富裕層の方、あとアジア系のお金持ちでしょうね。

実際今のピースボートも3割近くがアジア圏の外国人が占めているそうです。

それでも2000人も乗る船を年に3回も運航して乗客集められるかなとなるとかなり疑問です。

今のオーシャンドリーム号が定員割れせず運行出来ているのは、数千人と言われているリピーターのおかげですけど、そのリピーターの方も高齢になり、数がどんどんと減少傾向のため今は海外に販路を求めて手を広げようとしているけれども、それほど世界一周クルーズ船の需要があるとは思えないです。

まずは2020年に就航するという、エコシップの代替え船に人が集まるかどうかである程度は分るでしょうが、個人的にあまり期待は出来ないと思います。

もっともそれ以前にエコシップを本当に造る気があるのか造船所を早く決めなきゃ行けないことと、資金を早く集める事ですが、こちらの方もかなり絶望的なので実現はかなり難しいかな。

 

 

 

 

コメント

  1. クルージング愛好者 より:

    貴殿のご論説のとおり、2年延期後のエコシップも、建造は不可能でしょう。
    ところが、ご存じと思いますが、NET上には下記のような記事が掲載されています。

    https://dio-the-world.xyz/ecoship-2-1813

    エコシップ申込者の中には、直接・間接にこの記事を知って、これをこそ本当と信じてキャンセルはせずエコシップの完成を2022年春まで待つというひとも多いのです。

    この記事は、第三者を装ってはいますが、内容からしてピースボート(ジャパングレイス)の主張そのもそのものです。

    このやり方なら、ピースボート(ジャパングレイス)自身は、後に何があっても責任追及を免れ得るということなのでしょう。

    貴殿が、巨大組織ピースボート(ジャパングレイス)のウソに敢然と立ち向かわれていることに大いなる敬意を感じております。

  2. クルージング愛好者 より:

    エコシップについて新しく極めて重大なことが分かりました。
    最近、旧アークテック・ヘルシンキ造船所のWEBサイトが閉鎖されました。
    それに代わって、新しくアークテック造船所の下記サイトが立ち上げられました。

    https://helsinkishipyard.fi/en/products/passenger-ships/

    このサイトを隈なく読めば、ピースートの名もエコシップの名も全く出てこないことが分かります。
    新アークテック造船所は、旧アークテック・ヘルシンキ造船所がピースボートとの間に交わしたエコシップのLOI契約を承継しないことが明白です。

    そこで、他方、WIKIに新しく搭載された新アークテック造船所の下記サイトを読めば、新アークテック造船所が受注している造船の全てが記載されているのにもかかわらず、エコシップの受注については何らの記載もないことが分かります。
    すなわち、新アークテック造船所は、ピースボートからエコシップの建造を受注していないことが明白なのです。
    しかも、新アークテック造船所の船台は、2022年まで受注済みの他の造船で満杯になっていますから、この間にエコシップが割って入る余地はありません。

    https://en.wikipedia.org/wiki/Helsinki_Shipyard_

    以上によれば、エコシップの2022年4月就航は有り得ないと言わざるを得ません。
    それにもかかわらず、ピースボート(ジャパングレイス)は、現在もせっせとエコシップの申込募集をしていますが、一体如何なることでしょうか。

  3. クルージング愛好者 より:

    最近、旧アークテック・ヘルシンキ造船所のWEBサイトが閉鎖されました。
    それに代わって、新しくアークテック造船所の下記サイトが立ち上げられました。
    https://helsinkishipyard.fi/en/products/passenger-ships/
    このサイトを隈なく読めば、ピースートの名もエコシップの名も全く出てこないことが分かります。
    新アークテック造船所は、旧アークテック・ヘルシンキ造船所がピースボートとの間に交わしたエコシップのLOI契約を承継しないことが明白です。
    そこで、他方、WIKIに新しく搭載された新アークテック造船所の下記サイトを読めば、新アークテック造船所が受注している造船の全てが記載されているのにもかかわらず、エコシップの受注については何らの記載もないことが分かります。
    すなわち、新アークテック造船所は、ピースボートからエコシップの建造を受注していないことが明白なのです。
    しかも、新アークテック造船所の船台は、2022年まで受注済みの他の造船で満杯になっていますから、この間にエコシップが割って入る余地はありません。
    https://en.wikipedia.org/wiki/Helsinki_Shipyard_
    以上によれば、エコシップの2022年4月就航はないものとみざるを得ません。
    それにもかかわらず、ピースボート(ジャパングレイス)は、現在もせっせとエコシップの申込募集を続けているのは一体如何なることでしょうかね。
    (長文を避けるため英文サイトの翻訳は入れませんでした。)

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