散歩はフレイル予防に最適

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セカンドライフに入ると一番感じる事は出かけることが少なくなることと、人と接することが少なくなること。

意外と当たり前のことなのですが、多くの人は退職をしてセカンドライフに入るわけですから、当然通勤しなくなり、会社にも行かなくなるため、用事もなく出歩くこともなくなり、出歩くことがなくなると人とも接する機会は少なくなります。

実はこれって、結構怖いことなんです。

人間は本来社会という集団の中に身を置いて生きている生き物なのですが、セカンドライフに入った途端、読書三昧だとか、趣味に生きがいを見つけるとか言って、引きこもりなる人が結構いるんです。

そうすると、どうなるかというと、体力が落ちてくる、そして人と接することが少なくなることで、刺激や認知機能が衰えて、痴呆が進むという事が起こります。

こういう現象をフレイル(虚弱)というそうなのですが、とても危険な状態なんです。

なぜ危険かというと、フレイルになると体が思うように動かなくなったり、免疫力がかなり低下したり、認知症が進だりして、病弱になり要介護まっしぐらになってしまうことが起こり得るんです。

日本は、世界でも有名な長寿国なのですが、それはとりあえず生きている人の寿命でもあるのです。しっかり自分1人で他人に頼らずに生活が出来る人の寿命を健康寿命というのですが、この健康寿命に関しては、ほとんど伸びていないのです。

そして健康寿命の曲がり角と言われるのが、定年退職した直後から70代の初めに来るので、ここでしっかりフレイルの対策をしておかなければ、せっかく長生きをしてもセカンドライフを楽しむことがかなり難しくなるというわけです。

そこで必要なのは、まず体を動かすこと。

そのためにセカンドライフに入った途端にスポーツクラブに通い始める方も結構いるのですが、正直なかなか長続きしません。もともと体力がある方や若い頃からスポーツが得意な方には向いている方なら、週に3、4回通うことはそれほど苦にならないかもしれませんが、もともと体を動かさない人には結構苦痛で半年もしないうちに止められる方が結構多いです。

また、せっかくスポーツクラブに行ってもランニングマシーンを使ってただ歩くだけの運動をしている人もかなり多いこと。

それなら、わざわざ高い会費を使わなくても散歩で充分と思いませんか?

と言うことで、今回のテーマは散歩です。

散歩と聞くと、なんか年寄りが暇を持て余して徘徊しているだけじゃないのかと言われるかも知れませんが、しっかり散歩をすると結構運動にもなりますし、意外と脳を刺激してボケ防止にも繋がるのです。

先程のランニングマシーンのウォーキングと散歩の大きな違いは、周りの風景が変わることです。

これって意外と脳に刺激を与えているんですよね。またその風景を見ながら街中だったら、「レストランのメニューが変わったな」とか「新しい店ができたな」など、色々な情報をアップデートさせて脳に刺激を与えます。郊外だったら、季節の変わり目や、植物の変化、街並みの変化などで同じように脳に刺激を与えます。

この刺激が意外と大事で、脳の活性化に繋がったり、時には気分のリフレッシュにもなります。

ただ、散歩と言ってもだらだら歩くのではなく、出来ればしっかり歩くことが大事です。

出来れば少し早歩きをすることを意識することも重要です。また少なくとも1日7千歩から1万歩は目標に歩きたいです。

だからと言って、無理をして足の筋を痛めたり、筋肉痛になって散歩が面倒だと思うようでは本末転倒なので、そのあたりは自分のペースを作ることが必要となってきます。

私が住んでいるところは郊外というより田舎に近い坂道の多い住宅地に住んでいるので、散歩自体が結構な運動になります。

そのうえ、散歩の時はスキーのストックのようなトレッキング用のポールを両手に持って歩いています。これを使うことで手足同時に負荷がかかり、運動量が2倍になると言われてます。

特に足は第二の心臓とも言われるほど、血行をよくする働きがあるので、フレイルを防ぐためには特に足の筋肉量をつけることはとても大事な事なので、少し時間があるときは、気分転換のつもりで散歩をするという習慣をつけるだけでも、かなりの運動量を確保出来る可能性があります。

とにかく、健康寿命を長く続けるための第一歩は時間があれば散歩をしてしっかり歩くことですね。

 

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