16日目:インドは大変だ(コーチン)

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2016年09月03日(土)
今日はインドのコーチンに入港の日です。
今までインドには一度も行ったことがなかったので、期待半分、不安半分で入港を迎えました。
船が港に近づくとさっさと8階のデッキに上がり入港シーンを待ちます。
遠くに見えていたジャングルや建物がだんだん大きく見えてくるとなんとなくワクワクします。

昨日はとっても気分が落ち込んでいたはずなのに、寄港地に来るとこれだけ気持ちが向上できるのは好奇心が満たされるからなのだろうかな。

港に着くとそこには何故か沢山の出店が出ていました。一瞬何の店と思ったのですがこの店は日本人狙いの押し売り店だと知ったのは後の事です。

コーチンなんてインドの田舎の港なのに、クルーズ船は結構来るのでしょうかね。

とにかく着岸してから暫く船室で待っていると入国審査があるとのアナウンスがあり、会場に昨日もらったパスポートと入国申請書、上陸許可書を持って行きました。

会場には怖い顔をした入国審査官が10人ほどいて、これはかなり厳しい入国審査があるのかなと思ったのですが、意外と審査自体は簡単な質問だけで意外とあっさりと上陸許可書にハンコを押してくれたので一安心でした。
これで、とりあえずインドに入国ができることになりました。

 

でも私の予約した「本場インドの呼吸法体験とコーチン散策」というツアーの出発は昼からだったので、それまでの時間は洗濯をしたり、日記を書いたりして過ごしました。
それから早めのお昼を取りに食堂に行き、ツアーの集合場所に行きました。

私のツアーは80名ほどの参加者のツアーだったのですが、ヨガの体験レッスンがあるコースなのに何故かかなりのお年寄りばかりでちょっと違和感がありました。

多分ツアーの中では料金が一番安かったので、内容を確認しないで申し込んだ方がかなり多かったのかなと思ってしまいました。

 

船から下船するとツアーバスが来ており早速乗り込みましたが、何故かとっても席が狭い。よくみると座席が3人掛けでした。
立てば頭が天井に打つし、シートは一人が座るには狭いという最悪のバスなのに、そのバスにほぼ満席状態で出発しました。

途中の道は舗装されていないところが多く、バスはすごく揺れること揺れること。
そのうえ外の景色を見ても、あまりきれいな風景とは言えないものしか見えません。

時々大量に道端に捨てられたごみの山や、いろいろなものが浮かんだ汚れた川を見ていて自然が豊かな国なのに、それを自らめちゃくちゃにしていると感じてしまいました。

 

コーチン市内に入ると渋滞で車はなかなか進まず、その上交通ルールを車も歩行者も守らないので危ないこと危ないこと。
平気で反対車線を走る車を何度も見て、ひやひやするばかりです。

 

それでも最初の観光地聖フランシス教会になんとか到着。ここはインドで一番最初に建てられた教会でバスコダガマの墓があるので有名なところらしいのですが、バスを降りたとたん一斉に物売りのおじさんたちが集まってきて、とにかく買え買えとの連呼。

断っても断ってもしつこく付いてくるその根性にはまいりました。それでも私はがんと買わなかったけれどほかの人は結構買わされていました。

やっと教会に入ったと思ったら何故か工事現場の足場が見えるだけ、なんでも現在修理中で教会の礼拝所は見えないとの事。
そのうえバスゴダガマの墓はあったけれど、遺体は後に本国に持ち帰ったために現在は墓だった跡があるが正解みたいでした。

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何だかよくわかない教会見学を終えて、またお土産屋のおじさんの間を通って海岸の方に歩いて行きました。
そこにはチャイニーズフィッシングネットというこの地方独特の魚を取るための網があるので有名なところらしいのですが、ここも海は汚れているし海岸はゴミだらけで、こんなところでとれた魚が食べれるのかと思ってしまうようなところでした。

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よく見たら海の対岸には工場まであって日本だったら絶対に魚を売ってはいけない地域になりそうなところでしたが、ちゃんと魚市場もあり、そこも観光地になっているそうですが、見ただけで気分が悪くなりそうなので行きませんでした。

結局この変な海岸で40分自由散策の時間があったのですが、トイレに行きたかったのでガイドさんについて行ったら5分ほど離れたところに有料トイレがポツンとありました。

それも男女共用のが2つだけで大行列ができていました。
結局トイレに入るだけで10分以上待たされ決して清潔とは言えないトイレが済んでもとのところに戻ったら、ほとんど自由散策の時間は終了してしまいました。

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まあおかげでお土産「買え買え」攻撃にもあまり会わずに済みましたが、多くの方が沢山買わされていました。

 

そこを出発して本日のメインであるヨガ体験のできるアートオブリビングセンターに迎えました。

そこはコーチンの郊外にあり、途中から道が細くなるのでバスが入ることができず、ツクツクというオート三輪の乗り物で行くのですが、なぜかガイドとの連絡がうまくいっておらず乗り換えのために小一時間もバスで待つことになりました。

途中で狭いバスに座っているのにも疲れてしまい。降りたいという人が続出したために道路の道端でツクツクを待ちました。

それで何とかツクツクに乗ることはできたのですが、このツクツク乗り心地は決していいものではなく、そのうえ狭い田舎道を猛スピードで走るものですから、まさに恐怖そのものでした。
大体ドアさえない乗り物ですから、下手にハンドルを切られるとバランスを崩して落ちてしまう恐怖もありました。

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それでも何とか目的地に到着すると何故か多くの人が待っていて大歓迎を受けました。
あとで聞いた話では地元の人が日本人がたくさん来るということで、それは珍しいと見物に来ていたそうです。
ですから私たちのツアーの様子を写真で撮ったり、スマホで録画している人が沢山いました。

アートオブリビングセンターではよくわからない創始者の話を聞かされ、なんとなくその創始者が昔日本を騒がしたオーム真理教の創始者とよく似ていたものですから、何だか洗脳されるのではないかという不安の中お話を聞きました。

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それからヨガの呼吸法のレッスンになりましたが、その前の説明が長いこと、長いこと。
ガイドの手違いで到着に1時間も遅れていたので、話を端折るかなと思っていたのですがインド人には時間の概念がないのか良くしゃべること良くしゃべること。
やっとヨガの呼吸法のレッスンに入った頃には足が完全にしびれておりました。
ヨガの呼吸法自体はとても新鮮な体験で有意義でした。なんだか気持ちもリラックスできたようでとっても良かったです。

それから体験ヨガをやりました。
これもちょっこだけやるのかなと思ったのですが、結構しっかりやって終わる頃にはへとへとになっていました。

それでも本場のヨガ体験が出来たことはとっても良かったです。怪しいと思っていた創始者はきっと偉大な人だったのでしょうね。

それが終わると夕食の野菜カレーが振舞われましたが、テーブルがなくって何故か地べたに直接置かれておりました。(^_^;)
それもバナナの葉っぱの上にカレーと御飯が載せられた、昔ながらのインドのカレー、本来は手で食べるのが礼儀ですが、さすがにそれは出来ずに小さなプラッチックのスプーンをもらって食べました。

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味自体は見た目以上に美味しかったので、しっかり完食しましたが翌日見事に下痢をしてしまいました。

食べ終わったのでもうこれで買えるのかなと思っていたら、また手配ミスで迎えのツクツクが来ない。

本来なら港に午後8時までに帰らないといけないのにこの時点ですでに午後6時50分でした。

それから虫がいっぱい飛んでいる暗い夜道でひたすらツクツクを待ちました。

それで、やっと来たのはツクツクではなく何故かタクシーで、その台数も少なかったため全員がバスに乗るまで30分以上かかってしまいました。
この時点ですでに時間は午後7時半を過ぎていて同頑張っても帰船リミットの午後8時までには帰れないことは確実になってしまいました。

そのうえバスが出発したら大渋滞につかまってしまい。またまた時間が過ぎていくばかり、少なくとも船が出航予定の午後9時までには港に着くことを願いだけです。その願いが通じたのか渋滞が急にすいて後は絶対制限時速をはるかに超えた猛スピードで港まで、ひた走りしました。おかげで何とか出航時間20分前に無事到着して、コーチンに置いて行かれずにすみましたが、正直生きた心地はしませんでした。

正直言ってインドは一度来たらもういいですと言う気分です。

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