25日目:緊急事態発生

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2016年09月12日(月)
夜中の1時ごろピースボートが突然停止した。
それも寄港予定のないサウジアラビアの港近くでだ。
一瞬何があったのかわからなかったけれど緊急放送が入り、急病人が出たために緊急搬送のために寄港したそうだ。

最初は搬送が済み次第すぐに出発するものだと思っていたが、いつまでたっても動かない。
何か重大なトラブルが発生のではという不安が頭をよぎって、それから以降寝付かれなかった。
朝方5時ぐらいまで悶々とした気分でベッドにいたがそれでも動く気配がなく、船はずっと止まったままだった。

さすがに気になって起きて船内を探索することにした。やはり私と同じで心配なのか早朝なのに多くの人がたむろしている。
それでそばにいた人に船が動かないですねと話しかけると、日が昇るまで動かないということだった。

理由は分からないけど、どうも船の運行の規則でそういうことになっているそうだ。

 

それで仕方がないので、朝日の写真でも撮ろうと8階デッキに出てみた。まだ空は暗い。
結局薄明るくなる空を見ながら、時間をつぶす。

薄暗い光の中の向こうでサウジアラビアの街並みが輝いて見えた。

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ようやく6時を過ぎる頃になって、空が明るくなると確かに船が動き始めた。

結局5時間停泊していたことになる。この5時間の遅れが後々影響するのかどうか何も放送がなかったけれど、それから以降船は全速力で走っているところを見ると、遅れを何とか取り戻そうとしているようだが、16日にギリシャのピレウス港に着くまでにこの遅れが取り戻せるかどうかは微妙なところか。

船が動き始めたと同時に綺麗な朝日が昇り始めた。久々のまん丸の綺麗な日の出を見た。
船の停泊騒ぎのおかげで見れた朝日なので、これは感謝するしかない。

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この日の運動会は9時半から開始された。
でも外の温度はかなり暑い。また運動会の会場になった9階中央デッキは全員が集まるにはとても狭い場所だ。
どうやってこんな所でやるのか気になったが、とりあえず会場に行って見ることにした。

そうしたらその狭いデッキに凄い人の波だ。なんでも800人近くが集まったそうだ。
みんな普段は無関心を装っているけど実はとてもこう言うことが好きなのかもしれない。

運動会自体も結構面白かった。狭い空間を使って上手いこと演出していると思った。
それから若者中心での応援合戦も面白かった。個人的に熱意を感じてとても良かった。

 

私は白団に属していたけど、途中まで僅差で二位と負けていた。ところが最後の2つの競技で見事1番を取ったの当然優勝したと思っていたけれど、何故か優勝は別の団だった。

多分実行委員側から途中で計算間違い的な発言があったので、そのまま間違いのままで集計されたと思うのだが、ピースボートはこう言う簡単なミスが多い。

それとも最後に応援合戦の評価が別に特典にプラスされたのかもしれないけれども、その事自体説明されなかったので真相は不明のままだ。

とにかくこう言う何となく適当に処理されることが多いのもピースボートの特徴かもしれない。

前にも書いたが新聞の日の出情報にしても、ニュースの曜日や日付にしても間違っているのは連日だけど、訂正などは一切ないのだから。
そういう細かいことかもしれないが、チェックしない姿勢がなんとなく好きになれない。
せっかく楽しかった運動会だったが、最後に水を差されたような気がした。

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運動会は観戦だけだったけれど、長時間外に出ていたせいか手や首が真っ赤になるほど日焼けをした。少なくとも中東地域を日差しだからかなりキツイようだ。シャワーを浴びた時日焼けしたところがヒリヒリして痛い。

夕食の時間はいつものメンバーで食べた。普段は食事の時にお酒は飲まないのだけど今日は暑さに負けたせいか妙にビールが飲みたくなって注文した。喉の乾いた時のビールはつくづくおいしいとこの時は真剣に思った。

食事後部屋に戻るつもりがブロードウェイで映画をやっているので覗いてみた。第二次世界大戦中のユダヤ人の迫害の話だったが、妙にリアルな話だったので1時間半ほど真剣に見てしまった。どうも「戦場のピアニスト」という映画だったらしい。それにしてもほんの80年ほど前にこんな酷い事が行われていたのだと思うと、戦争は人間の正常な神経を狂わせる悪魔のような存在なのだなとつくづく思った。

もう少しで映画が終わるという頃になってすごく眠たくなってしまい結局最後まで見ないで部屋に戻って寝てしまった。

今日も時差調整が発生して日本時間と7時間の差になった。ますます日本が遠くなる。

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