この数日ピースボートにとっては最悪の日だったかもしれないですね。
エコシップの完成が大幅に遅れる事を発表して、色々と問題になるし。
週刊文春がその事を記事にしたために、ネットで炎上するし、本当災難でしたねと、慰めたくなるぐらいですが、ピースボートというかジャパングレイス自体は全然めげていないというか、今日ピースボートの公式サイトでエコシップの募集を一般の方にも正式に始められましたね。
その中で予約金はしっかり新造船の建設費用に使いますと宣言されているとので、ある意味公明正大になっているというか、逆に開き直っているというか、かなり強気なのである意味清々しい気持ちにもなってしまいます。
そこで今回はジャパングレイスが発表したとおり、資金面も問題がなくって、アークテック造船所での造船も順調に進んでいるという前提で話を進めたいと思います。
これで行けば2022年には無事エコシップは完成して、万々歳になると思うのですが、ここでちょっととっても気になるネット記事を見つけてしまいました。
フィンランドのニュースサイトなんですが、最近のアークテック造船所の状況を書いてある記事です。
フィンランドの記事なので、当然原語はフィンランド語なので、読めない私が内容を詳しく言う事は控えますが、最近のブラウザーには日本語に変換する機能があるので、それで読んでみてください。
多分たどたどしい日本語で表示されると思いいますが、アークテック造船所の現状が具体的に書かれていて、こんな造船会社にエコシップの任せて大丈夫かと思ってしまうでしょう。
個人的にはここに書いてある事を、発表するのが一番良いと思うのですが、私はフィンランド語が分りませんし、自動翻訳が何処まで正確に訳してくれているのか分りませんから、憶測で書くのはまずいと思いますので控えたいと思います。
ちなみに記事が書かれたのは、奇しくもエコシップ就航を2022年に延期になった2019年1月22日というのも少しなんか運命的な事を感じます。
また最初に出てくる写真は間違いなくアークテック造船所の風景で、ドッグに入っている船は今造っているロット番号515のタンカーユーリチエフ号にですし、海には氷が張っているので最近の写真に間違いないです。
それにしても誰かこの記事を訳してくれる人がいたらもっと真実が分ると思うのですが、フィンランド語ですからね。
ジャパングレイスの人はこのことを知っているのか分らないですが、このまま行けば2022年度完成どころかお金だけ持って行かれる可能性もあるような気がします。
それとも被害者になったからお金は返せませんという理由にするのかな?
コメント
本文の訳は、以下の通りであり、アークテック・ヘルシンキ造船所は、経営不振により現在身売り交渉のさ中にあるということです。
アークテック・ヘルシンキ造船所の新しいCEOであるエヴゲーニー・ホロドフ氏は、買収に関する交渉は、同造船所の所有者によって行われていて、ユナイテッド造船会社と同造船所自身は、買収交渉には全く関与していないと語っています。
同造船所の前CEOムスタキ・エスコ氏は、既に同社から退職しています。
社長兼 CEO の ホロドフ氏は、買収はこの春の間に完了すると考えているが、買収交渉がまだ進行中である現段階では、その進捗状況についてこれ以上のコメントをすることはできないと語っています。
アークテック・ヘルシンキ造船所は、ロシア国有のユナイテッド造船会社の一部です。
アークテック・ヘルシンキ造船所は、親会社に対する対ロシア経済制裁によって、円滑な操業がほとんど不可能になっていることから、長い間新しい所有者を探していました。
銀行は、ロシア国営の造船会社に対する資金貸付を渋っています。
社長兼 CEOのホロドフ氏は、我々は、現在「新しい注文」を取るために努力しているので、買収が完了するとすぐに新しい注文が取れるようになると信じていると語っています。
彼によると、同造船所の現在の従業員数は430名であり、下請業者が雇用する従業員数は200名ですが、彼らとの間で作業状況に応じて一時的なレイアウトをすることに合意が出来ていると言います。
また、ホロドフ氏は、解雇の代わりに計画されていることはないとも語っています。
アークテック・ヘルシンキ造船所は、同造船所で建造された中で最も大きい大型タンカーを最近完成しました。
ユーリ・ クチェフと命名されたその船は、3月に引き渡されます。
新しい注文は、明らかにされていません。
船知めん太氏のブログのコメントでは、アークテック・ヘルシンキ造船所が倒産するようなことがあれば、そのことが逆に、ピースボート(ジャパングレイス)にとっては、エコシップを建造できないことに対する願ってもない口実(いわば神風)になるのではないかとの危惧が語られていますね。
ピースボート(ジャパングレイス)は、この度の延期では、真実は建造資金を調達できなかったために造船契約を締結できなかったのに、あたかもSOLAS2020の安全基準へ適合を口実にしましたね。
ピースボート(ジャパングレイス)にとって、SOLAS2020の安全基準適合が1匹目のドジョウなら、アークテック・ヘルシンキ造船所の倒産は、まさしく2匹目のドジョウになり得ます。
しかし、思うのですが、アークテック・ヘルシンキ造船所が、その後に及んでも、造船契約不調の真の原因が、建造資金の調達不能にあったということを世間に対して暴露しないと言えるでしょうか。
アークテック・ヘルシンキ造船所は、世間に対し、自社の倒産が、造船契約不調の原因だなどと事実に反したことは決して認めたくないでしょうから、結局上記の真の原因を躊躇なく暴露するでしょう。
エコシップが不能に終われば、多くの善良なひとたちが被害者となるのですから、少なくとも真実だけは明らかにされるべきです。