セカンドライフの始まりは学び直しから

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定年退職後のセカンドライフにちょっとした提案があります。

それは何かというと大学についてのお話です。それも通信制の大学です。

こう書くと、突拍子もないことを書くと思われるかも知れませんが、人生のやり直しと考えて、まず学び直しを提案した次第です。

でも通信制の大学って、卒業資格が貰えないのではないかとか、実際は自分でこつこつテキストを読んで勉強をしなければ行けないから面倒くさいし独学と同じではないかとか、スクーリングやテストでわざわざ遠くまで通わなければいけないので面倒くさいし、結構お金もかかるのでは思っている方も多いのではないかと思います。

そこで、説明です。

まず通信制と行っても、国が認めた立派な大学です。卒業をするとちゃんと学士としての学位も授与できますし、学割も使えます。最近では就職を斡旋してくれる大学もあります。

そのうえ、通信制の大学には通学生と比べても色々と良い点があるのです。

まず学費が安い!

通学の大学に比べると4分の1から5分の1程度の学費で卒業出来ます。

あと、大学を通うために下宿したりする必要がないので、この費用も浮きます。

これはかなり大きいです。

だから無理をして、奨学金などを借りなくても学べます。

全然お金がないよと言う場合でも、ちょっとしたアルバイトをすれば十分払えます。

セカンドライフを始めたシニアでも、年金の範囲内でも払える程度の学校も多く存在します。

実際の学費としては、大学によってかなり授業料や諸経費が違いますので一概に言えないですが、月2万から3万ぐらいの所が多いと思います。

あと、大学によっては返さなくてもよい奨学金制度があったり、シニア層には授業料を安くしている大学もあったりします。

次に、自分のペースで勉強が出来ますし、毎日通わないで良いと言うことはかなり大きいです。

ここから先はコロナ禍以降に急激に進んだことですが、多くの通信制大学で行っている面接授業(スクーリング)がリモート授業になったところが多いです。これで通学する費用が浮きますし、地方の方は宿泊費も浮くのでかなりの経費節減です。

あと単位認定試験もネットでの試験に変わったところが多いです。

その結果一度も大学に通わずに卒業をする事が出来る大学がかなり増えました

ただこう書くと、コロナ禍が終わった今はまた元に戻るんじゃないかと思われるかも知れませんが、意外とリモート授業の受けが良いのと、学校側も経費節減になる事が分かったので今後も続くところが多いと思います。

また通学の大学のようには行かないですが、大学によっては学生会やサークルなどがあって学友が出来る事もあります。私が行っていた大学も学友会があって、コロナ禍でもリモート飲み会を頻繁に開いていて、結構学友が出来ました。

セカンドライフで大学までいくのはちょっと大げさだし、年齢的に授業について行けないと思われる方も多いかも知れないですが、結構60代以上の方は多いです。

確かに若い時のように頭が速く回転しないですが、そこは自分のペースで出来る事が多いので十分ついて行けます。

私の個人的な感覚ですが、若い人に比べ1.5倍程度時間がかかるかも知れませんが、他の多くの学友が仕事との併用で学業をやっていることを考えると、セカンドライフで受けている私には、自由になる時間が多かったので十分着いていくことが出来ました。また留年も単位を落とすこともなく卒業することが出来ました。

私が大学に通って良かったのは、自分の経験したこと以外のことが多く学べたことでした。私自身サラリーマン時代はシステムエンジニアとしての仕事がメインだったので、生産管理や、営業、事務といった、多くの方が経験する分野をまったく知らなかったので、面接授業で現場経験者の講師の方からの実務経験の話を多く聞けたことは本当に為になりました。

また専門科目として心理学関係をとり、自分自身、他人の感情や心の動きなどに対して鈍感だったので、どうして人間関係がうまく行っていなかったのかをハッキリと理由を教えられたことは、ある意味ショックだったけれど、逆にこれからの人との交流や相手の気持ちが理解できるようになったことはとても有意義なことだと実感しています。

それ以上に、学び直しをして良かったことは、頭を使うという事は高齢者になってからでも、かなり知能が伸びるという事を実感させられました。大学に入ろうと思ったときは単にボケ防止になればという軽い気持ちだったので、この成果はかなり嬉しい誤算でした。

おかげで卒業した今も、この年で色々な資格試験や検定試験を受けることが楽しくなりました。

これは、とても大きな収穫だったと思います。

あと、セカンドライフとは、外れることかも知れませんが、最近は高卒から通学生の大学に行かずに、通信制の大学を目指す人も増えてきているそうです。それは通学生の大学の授業料が高すぎて通えない人が増えているという現実から来ていることだと思います。

確かに先程行ったように、授業料も安いし、多くの大学は入学試験もなく、書類申請だけでほぼ入学が出来ます。

しかし、卒業するのは意外と難しいです。私の行っていた大学はそれほどレベルの高い大学ではなかったので、無事卒業が出来ましたが、あの早稲田大学や、慶応大学も通信制があり、卒業するにはかなり努力と真剣に勉強をする必要があります。

そう言うところを目指す場合は、留年も多くありますし、勉強について行けずに退学する方も通学に比べるとかなり多いのが現実です。

また、卒業時の就職活動も通学に比べてかなり不利であると言えます。確かに最近は大学側で斡旋してくれるところも見かけますが、通信制大学は基本的には社会人学生を相手にしているので、就職活動には消極的ですので、自分で積極的に見つける必要があります。

ただ、個人的な思いですが、一流大学に行ける力がある人は出来るだけ通学生を選んだ方が一流企業に行ける道が開けると思いますが、最初から大学はどこかに入れれば満足する程度の思いで大学に入学されるのであれば、通信制でも同程度の教育は受けることは出来ますので、通信制を選ぶのも一つの道だと思います。たしかに就職活動には苦労するかも知れませんが、それも良い経験になるのではないかなと思ってしまいます。(無責任な言い方かも知れないですが、私の本音です)

ただ、これは私の経験で全ての通信制の大学にあてはまる事ではないので、もし興味を持たれたのであれば、しっかり資料や説明会などを聞きに行き、じっくり自分の向いた大学を探してくださいね。

また次回にこの話題を取り上げるときには、セカンドライフに関係なく、若い人にも役に立つ、通信制大学の選び方と、通信制大学の落とし穴について書きたいと思います。

 

 

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