お久しぶりです。
Denです。随分長い間更新をしませんでした。
というより、実は前の投稿で最後のつもりで書きました。
もともとは私的なピースボートの乗船記として始めたこのブログなのですが、書いているうちにピースボートが最近変な方向に進んでいるなと思い始めて、その事を書き始めてからわずかですが読んでくれる方が少しずつ増えてました。
そして今年3月以降にコロナの影響でピースボートのクルーズが中止になった以降、予想以上の反響があって、多くの感想や相談のメールやコメントをいただきました。
しかし私自身が不甲斐ないばかりにまともな対応が出来ず、多くの方を怒らせ、時には失望させてしまい、自分自身も自信喪失になり、うつ的状態になってしまって、結局ブログ自体を放棄するという結果になりました。
そのため私に期待して下さった方の多くを裏切り、私に協力して下さった方を本気に怒らせてしまい、みなさん去って行かれました。
自業自得ですので仕方がないことですが、とても不愉快な気分にさせたと今も相当後悔の念を感じております。ここで改めてお詫びします。本当にすみませんでした。
そのため今更再開しても、すでに見捨てられたブログだと思いますが、ピースボートの事、ジャパングレースのことが気になられている方がまだ少しはおられていると思いますので、この4ヶ月ほどの間のニュースだけでも、書かせてもらえればと思っております。
まずピースボート関係で一番衝撃的な出来事だったのは、ゼニス号とオーシャンドリーム号をチャータしているクルーズ会社である、プルマントゥール・クルーズ社が破産したことでしょうか。
原因はコロナの影響で船の運航が出来なくなったための経営不振です。ここの会社はそれほど大きな規模の会社ではないですから、数ヶ月運行出来ないだけでもかなり経営が厳しい状態になっていたのでしょうね。
実際大手のクルーズ会社でも全く運航が出来ていませんので、経費ばかりかかり一社あたり数百億の赤字というのも珍しくない状態です。世界中のクルーズ会社全体では負債が軽く兆の単位になるかも知れません。
話が外れました。プルマントゥール・クルーズ社が破産したことで、自社のクルーズに使っていた船3隻を手放したという話を聞きましたが、ゼニス号とオーシャンドリーム号に関しては債権者に持って行かれるという話はありません。すでにジャパングレイスに買い取られたのか、それとも買い取るように交渉しているのか分かりませんが、今のところ船を返すという話は出ていません。
そのゼニス号とオーシャンドリーム号ですが、現在ギリシャ沖と、日本の広島港沖に長期停泊しています。
本来なら港に停泊するのでしょうが、港に停めるとお金がかかりますから沖にずっと停めているのでしょうね。どちらも100名程度の船員がずっと乗っているそうですが、半年近く上陸出来ない状態になっています。
特にオーシャンドリーム号は船体の修理をするために、中国のドッグに2月に入る予定だったのが、延びに延びていまだにどこのドックに入る予定もなく、ずっと広島沖を漂流しています。
ピースボートの8月のクルーズも、コロナの影響で当然のごとく6月に早々と中止が発表されました。
ただ今回意外だったのは、前回4月のクルーズが中止になった時に、例の返金騒ぎが起き、多くの方がSNSにジャパングレイスの対応に不満を持ち多くの書き込みをされていましたが、今回は全くというほど見かけませんでした。
まさか8月クルーズの方は全額返却された訳はないと思うのですが、多分4月の出来事を分かって予約されている方がほとんどだったので、ある程度覚悟が出来ていたのかなと言う気持ちがあります。
ピースボートやジャパングレイス自体の経営も決してよい状態とは言えず、7月にはピースボートのリピーター有志が集まって、ピースボートを救うためのクラウドファンディングが始まりました。
その主旨には、ピースボートクルーズの催行が出来ないために、NGO団体のピースボートに対して、ジャパングレイスからお金が全く支払われないためにピースボートの運営費用をカンパして欲しいというもので、結局3週間ほどで約3千名ほどの方が3600万円以上のカンパをされました。
私個人的には、別に人を騙してお金を集めている訳ではないので、これはこれでいいのかなと思っています。またピースボートを応援してこういう形で寄付して下さる方がこんなにもいるのだなと思うとある意味感動さえ覚えました。
ただ反面ピースボート自体はリピーターに対して、直接一口5万円の寄付を依頼する電話やメールを送ったという事実も聞いています。またジャパングレイスがリピーターに「みらい乗船券」という通常の料金の30%ほど安い金額で乗れるクーポンを売るために必死になっているという話も入ってきていますが、なんとなくこういうこそこそした動きは個人的には好きにはなれません。
そう言えば、ピースボートのサイト自体8月に全面リニューアルされました。正直言ってそれを行うだけの余計なお金があるのなら、返すべきお金に使って欲しいと思います。
あとCSやBSで番組ごと買って、ゼニス号のクルーズの募集をしたり、相変わらず新聞広告を載せたりしていますが、なんとなくこれらの資金に善意のカンパが使われているのではと疑いたくなります。
正直言って、今のコロナの感染状況を見る限り、この12月のクルーズもかなり厳しいというか確実に無理です。
そのうえ、ピースボートには見知らぬ他人との相部屋、驚異の4人部屋という感染拡大につながる要素が売りの船ですから、なかなか再開するのは難しいのが現状だと思います。
そのために当面の運営費としてお金が欲しいのは分かりますが、新たに募集しても船が出せなければ、実質借金が増えるだけです。実際今返金している旅行代金も分割払にしたために、利子をつけて返している状態ですから、負債はどんどん増えていく一方です。
うまくいけば、来年の春ぐらいからクルーズが再開出来る可能性はあると思いますが、この一年かかった経費を返せるのだろうかと、他人事ですが心配になります。
あとエコシップを造っているはずの、ヘルシンキ造船所では今2隻のクルーズ船を造っています。それは当然エコシップではありません。その2隻の完成は1隻が2021年の11月、もう1隻が2022年の3月です。この後に2022年4月就航のエコシップを造るのでしょうか?
ひょっとしたら造船所が変わったのかも知れませんが、エコシップの公式サイトでさえ今年になって更新したのは1度だけで、エコシップの最新情報は全く発表されていません。
また他のメディアでも一切この数年最新情報は出ていません。
エコシップが納期通りに日本に来るためには、いくら船の製造期間が短縮化されてきたといえ、後1年半ですから、すでに起工式ぐらいは行ってもおかしくないし、それを発表しないのも契約時に世界中にニュースを流したピースボートらしからぬ行為です。
どんなに遅れているとしても、ブロック単位での船の製造はとっくに始まっていなければおかしいですし、完全な完成予想図も出ても良いはずなのに、未だにエコシップのサイトとピースボートのサイトでは船の型が違っています。
きっと、ピースボートとすれば、コロナの影響で完成が2年ほど遅れると発表するつもりでいるのでしょうが、ヘルシンキ造船所は通常通り、船の造船を行っています。
少しはエコシップに関しては後ろめたさがあるのか、2022年発のゼニス号は広告打って大々的に宣伝をしていますが、エコシップに関しては公式ページ以外ではまったく宣伝していません。実際説明会でもエコシップの事は一切話をしません。
エコシップは出来ないなら、出来ない。お金がないのでクルーズ自体が運営出来ないのなら、支援者を求めるという素直な気持ちをピースボートとジャパングレイスに持ってもらいたいものです。
カッコだけつけているだけでは、未来には破滅しかありません。大手のクルーズ会社でさえ支援を求めている状態なのですから、ジャパングレイスが順調に営業出来ているとは誰も思っていないです。本当素直になって欲しいです。
コメント
本ブログの復活大変うれしいです。
ピースボートの実態を正確に捉えたうえ正義感と勇気をもってこれを世間に訴え続けてきた本ブログが、本年5月以降突如休止状態に陥ったことは誠に残念でした。
本ブログに対する他からの圧力や干渉が想像以上に激しかったということでしょう。
Denさまが置かれたであろう厳しい状況については十分理解出来ましたので、Denさまを批判するどころかむしろ窮状にあるDenさまを少しもお助け出来なかった自分のふがいなさを深く悔いておりました。
本ブログの特徴は、予断や根拠のない憶測を極力排して客観的事実のみを基礎として合理的思考をもって組み立てられた論説を何ものにも媚びらず何ものも恐れず率直に展開されることでした。
それだけに本ブログは信頼性が極めて高いもので、一般の読者がピスボートの過去と現在を正確に理解しかつピースボートの未来を正しく占ううえで大変有用なものした。
今般復活にかかる本ブログの論説も見事に従来の手法を踏襲したものであり真実性と信頼性の極めて高いものです。
これからも出来るだけ多くのひとに本ブログを読んでピースボートに関する正しい理解を深めてあたら申込金の返金を受けられなくなるなどの被害を被ることがないよう厳に注意してほしいものです。
改めてDenさまの勇気と侠気に心からのエールを送ります。
Denさん、お帰りなさい。
「更新されてないかな」と、毎日のようにサイトを覗いていました。
新たな投稿をしてくださって、本当にうれしいです。
春先の返金騒動が嘘のように、まるで何事もなかったかのように、
ピースボートの募集が続いているのが、不気味で仕方ありません。
ジャパングレイスの旅行業登録も、更新されましたしね。
私もピースボートのサイトがリニューアルされたのを見て、
「こんなお金があれば…」と思っていました。
あれだけの大がかりな内容だと、少なくとも数百万単位のお金がかかったはずです。
これからも、目立たなくても、つながっていきましょう!
“まる”です。
Denさん、本当におかえりなさい。
私も適時サイトをチェックさせて頂いていました。
PB関連の情報を発信しているサイトは、クローズしたり、カテゴリー閉鎖などしているところが多く、情報収集に苦慮していました。
本サイトの継続は、嬉しい限りです。
私もジャパングレースが、クルーズ運航収入がない現状で返金を続ける事が出来ているのが不思議でなりません。
月末になると”破産宣告”は!?と気にしています。
ホームページのリニューアルの費用ですが、外部委託はしていないのでは!?と思っています。
クルーズが出航出来ないので、マンパワーはあると思います。
Youtubeなどのサイトを見るとそれなりにWebのスキルがある方がいると思われます。
ホームページの内容を見ても”ビックリ”するような技術は無いように感じますので、自前で作っていると感じています。
クラファンは、私も2口程カンパさせて頂きましたが、ジャパングレースが存続できるとは思っていません。
ただ、純粋にピースボートの存続を願っているリピーター面々の活動を見ていると”ダメ”と分かっていても、応援したい気持ちがあります。
先に開催された『第一回ピースボート地球一周の船旅オンライン』や今後展開していく予定の『ピースボートオンラインコミュニティOCEAN』の活動を注視したいと思っています。
これからもDenさんの情報発信&みなさんのコメント情報を楽しみに見させて頂きます。○┓ペコ
純な善意が、悲惨な被害者を増産している。
ピースボートスタッフによるクラウディングに協力すればするほどピースボートが生きながらえて新規クルージングの募集を続けてゆくことになる。
しかし、コロナ禍にある世界の現状を厳しく見れば、ピースボートの新規クルージングの実現可能性は甚だ低い。
今ピースボートの新規クルージング募集に応じて申込金の払い込みをしたひとたちは、クルージングに参加することも出来なければ申込金の返金を受けることも出来なくなる虞が非常に高いといわざるを得ない。
だから、ピースボートには、悪あがきは止めて一日も早く新規クルージングの募集を止めて破産宣告の申立などの法的倒産手続を取って欲しい。
実は、ボクもそのことが分かっていながらピースボートのクラウディングには大口の協力をした。
ピースボートスタッフの多くは、人一倍純粋で真面目であることを知っているから、彼らの真剣な要請を無視することが到底出来なかったからだ。
でも、そのことが同時に新たな被害者を増産し続けることになるのが悔しくてならない。