ピースボートのリピーターの人だけに発表されている情報なのですが、ピースボートは2020年4月から新造船になるそうです。
その名前はピースボートエコシップということなのですが、既にその処女航海の募集は始まっています。なんでも4年ほども前から募集していたそうで一時は満席だから今からは申し込みできないと言われていたのですが、何故か最近追加募集が始まり、私にの所にもパンフレットが送ってこられました。
2020年4月11日出発の90日間とちょっと短い航海なのですが、アラスカクルーズが売りのようですが、正直言って寄港地的にはあまり魅力はないクルーズなのです。
もっとも今回の場合はどこに寄港するということは全然関係なくって、新しい船のエコシップのお披露目がメインの航海なのでこんなものかもしれませんね。
その新造船エコシップの詳細ですが、
総トン数5.5万トンで、部屋数は750室と今のピースボートの1.5倍ほど大きくなっています。そして待望の全室バス付きで、窓側の部屋にはバルコニーまで付いていて、トイレにはウォシュレットも付いているそうです。
あと1200人が入れる劇場や、吹き抜けの洋上植物園まであるそうです。
ちなみに今回の一番の売りはデッキに並べられた巨大な太陽光パネルと、10本の可動式マストでしょうね。
これらを使って出来るだけ省エネで船を運行するという未来型志向の船なんですね。
ちなみに通常運行に使う燃料も重油からLPGガスとクリーンを売りにしているようです。
ここまで書くと今まで、中古の老朽船ばかりを利用して地球一周をしていたピースボートにしては、凄いことをやろうとしているねと思ったりしております。
たしかに新造船で、エコで最高じゃんという気分になってしまいますが、個人的にはかなり心配な事もあります。
まずピースボートに本当にこんな船が作れるのということです。去年私が地球一周する直前にエコシップの進捗状況を関係者の方に聞いたのですが、まだ建造していないと言っていました。
なんでもこの程度の船は二年か三年もあれば作れるから、これから何処に頼むか検討中して発注すると言っていましたから、やっと建造が始まったのか、これからというところなのでしょうか。(その後6月に正式に建造を発注したそうです)
そんな状態で既に募集も始めているというのもある意味凄いです。
それに作れるとしても、その費用がどこから出るのかも疑問です。少なくともこのクラスの新造船を作るとなると数百億という大金が掛かると思うのですが、その金額が弱小NGOのピースボートが捻出できるのかなとかなり疑問に思ってしまいます。一部ではアラブの大富豪のオイルダラーが使われるという噂を聞いたことがあるのですが、そんな奇特な人達がいるのかな。(シンガポールで一億ドルのファンドの募集を始めたとも聞きます)
まあ、ここまで具体的な計画を発表して既に募集もしているのですから、ある程度めどが立って実現されると思うのですが、私は処女航海はいろいろな意味で怖くってとても乗れないです。(^^ゞ
ちなみに、料金なのですが正規料金では一番安い4人部屋でも180万円と大幅アップになっております。今までと比べると50万円ほどのアップはかなりきついですね。
ピースボートも庶民的な船からやはり富裕層をターゲットとした船に変わるのかな。
とにかく安く船旅をしようと思えば2019年度中までに乗るしかないかな。
あと新造船になったら食事は少しはマシになるのでしょうかね。これも気になるな。(^^ゞ
2019年5月9日追記
結局エコシップの処女航海は2020年4月には間に合わないことが今年1月に発表がありました。何でも安全基準に満たしたいから2年延期するとか言い訳していましたが、個人的にはかなり怪しいかなと思っています。そこあたりは後日書いていますのでカテゴリー「エコシップ」で検索して下さいませ。
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