シニアに必要!!公的支援・見守り・防犯対策
皆さん、こんにちは!Denです。
これまでのブログで、お金をかけずに趣味や学びを楽しむ方法をお伝えしてきました。今回はちょっと真面目に、私たちの「暮らしの安心」に関わる、とても大切なお話です。
年金生活は、どうしても家計が厳しくなりがちです。しかし、実は地域には、私たちシニア世代の生活を助けるために、無料で利用できる「公的な支援サービス」がたくさんあるのをご存知でしょうか?
知っているか知らないかで、生活の安心度が大きく変わってきます。ぜひ、お住まいの地域でどんな支援があるか確認してみてください。
まずはここへ!相談の窓口は「地域包括支援センター」
「どこに相談に行けばいいの?」と迷ったら、まず覚えておいてほしいのが「地域包括支援センター」です。
これは、高齢者の皆さんの生活を、健康、福祉、医療など様々な面から支えるための地域の総合相談窓口です。市区町村が設置しており、利用は無料です。
- 誰が相談に乗ってくれるの?
- 保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員など、専門のスタッフが常駐しています。
- どんな相談ができるの?
- 介護保険の申請やサービス利用に関すること。
- 健康や医療、認知症に関する不安。
- 「最近、足腰が弱ってきた」「近所の目が心配」といった、生活全般の困りごと。
困りごとが小さいうちに相談することで、大きな問題になるのを防げます。
お金はかからない!暮らしを支える無料・低額サービス
年金生活者を支える、無料で受けられたり、少ない費用で利用できる公的なサービスの一部をご紹介します。
1.介護・見守りに関する支援(無料〜低額)
- 介護予防教室:
- 地域包括支援センターなどが、無料で体力維持のための体操教室や栄養講座などを開催している場合があります。元気なうちに参加して、介護予防に努めましょう。
- 配食サービス(低額または助成あり):
- 高齢で調理が難しい方や見守りが必要な方を対象に、安否確認を兼ねてお弁当を届けてくれるサービスです。費用の助成がある地域もあります。
- 緊急通報システム(無料〜低額):
- 急病などの緊急時にボタン一つで通報できる機器の貸与や、費用の一部を自治体が負担してくれる制度です。一人暮らしの方の安心に繋がります。
2.生活・交通に関する支援(無料〜低額)
- 高齢者向け無料相談窓口:
- 消費生活センターや弁護士会などが、高齢者向けの悪徳商法対策や、相続、財産管理に関する無料相談会を定期的に行っています。
- 敬老パス・無料乗車券:
- バスや地下鉄などの公共交通機関の利用を助成してくれる制度です。お出かけの交通費の節約になり、前回の「地元の隠れた名所めぐり」にも大活躍します。
まずは「一歩」踏み出してみましょう
これらのサービスは、「自分はまだ大丈夫」と思っている方こそ、「知っておく」ことが大切です。
「地域包括支援センター」は、誰もが無料で利用できる安心の場所です。まずは、場所と電話番号を控えておくだけでも、心の余裕につながります。
詳しくはインターネットで「住んでいる市町村と地域包括支援センター」を検索キーにして、調べてみて下さい。
年金生活は、お金をかけずに賢く、そして安心して暮らすことが一番です。地域の公的支援を上手に活用して下さいね。
老後の備えとしての地域の見守り・防犯対策
次は私たち年金生活者が安心して暮らすための「見えない備え」についてお話しします。
時間と自由があるセカンドライフですが、一人でいる時間が増える分、防犯や健康面での不安も出てくるかもしれません。しかし、ご安心ください! 地域社会には、私たちを支えるための「見守りの目」と「防犯の知恵」がたくさんあります。
それでは、お金をかけずに、地域全体で安心な暮らしを手に入れるための方法を見ていきましょう。
3.ご近所さんとの「ゆるやかな見守り」を築く
最も身近で大切なのは、日頃からのご近所付き合いです。これは、お金をかけず、心の交流だけで築ける最高の防犯・見守り対策です。
- 挨拶から始める: 毎日の「おはよう」「こんにちは」の挨拶は、立派な見守りの第一歩です。日頃から顔を合わせていると、「あの人が最近見えないな」と異変に気づいてもらいやすくなります。
- 「ゆるやかな協力」の形: 特別な約束はいりません。「旅行に行くから、新聞が溜まってないか見ておいてくれる?」といった、ちょっとしたお願いをしあう関係が大切です。
- ペットの力を借りる: 犬の散歩をしている方は、散歩コースが地域の防犯パトロールになっています。散歩中にすれ違う人との会話も、立派な情報交換の場です。
4.地域の「公的な見守り」を最大限に活用する
上で紹介した「地域包括支援センター」の他にも、自治体や関係機関が行っている見守り活動があります。
- 民生委員・児童委員:
- 地域に住む方の中から選ばれ、高齢者や子育て世帯など、住民の困りごとの相談に乗ったり、地域と行政をつなぐ役割を担っています。あなたの地区の担当者が誰か、知っておくだけでも安心です。
- 電気・ガス・水道などの事業者との連携:
- 一人暮らしの高齢者などで、一定期間、使用量が極端に少ないなど「いつもと違う」異変があった場合に、事業者が自治体や地域包括支援センターに連絡する仕組みが整っている地域があります。
- 郵便局、新聞販売店との協力:
- 日頃の配達を通じて、異変がないか気にかけてくれる協定を結んでいる自治体もあります。
5.年金生活者を狙う「詐欺・悪徳商法」から身を守る
時間がある私たちシニア世代は、詐欺や悪徳商法のターゲットにされやすい傾向があります。被害に遭わないための対策も、大切な「老後の備え」です。
- 「即断即決」はしない: 「今すぐ決めないと損をする」「あなただけに教える」といった言葉は、すべて詐欺や悪徳商法の常套句です。「すぐに決断せず、必ず家族や相談窓口に相談する」というルールを徹底しましょう。
- 留守番電話機能を活用する: 知らない番号からの電話は、最初から出ないように設定しておきましょう。相手がメッセージを残さない場合は、悪質なセールスや詐欺の可能性が高いです。
- 地域の「防犯教室」に参加する:
- 警察署や自治体が主催する防犯に関する無料の講演会や教室が定期的に開かれています。最新の手口を知ることは、最高の防犯対策になります。
まとめ:お金をかけない「安心の輪」を広げよう
お金をかけて警備システムを導入しなくても、地域の「人の目」こそが、最高のセキュリティシステムです。
特別な活動を始める必要はありません。日々の生活の中で、笑顔で挨拶を交わすこと。そして、「ちょっと変だな?」と感じたら、すぐに地域包括支援センターや警察に相談できる知識を持っておくこと。
これが、私たち年金生活者が、のんびりと安心してセカンドライフを過ごすための、最も効果的な「備え」となります。
最近、近所づきあいが面倒だという声をよく聞きますが、ちょっとした周りへの配慮や心遣いで助け合いや安心を得られる事もしっかりと心にメモしておいて下さいね。


コメント