セカンドライフを継続するための地域活動の意義

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いきなり、かたぐるしいタイトルになってしまいました。

ピースボートのような人の触れ合い空間として「町内会」や「老人会」を利用しませんかという話を前回しました。

たぶん、これだけでこの記事はもう読む気がしないわと思った人が大半だろうなと予測できますが、めげずに書きます。(^_^;)

正直言って、「町内会」などの自治会活動って好きな人がいないんじゃないのかなと言うのが本音でしょうね。

そのうえ、町内の人脈なんてもう充分できていて、今さら新たな出会い、魅力的な体験なんかあるわけないだろうという非難も聞こえてきそうです。

でも、大阪の下町で昭和の時代を生きた私にとって、子供の頃は「町内会」って楽しい存在でした。

まず「子供会」があって、毎月のようにイベントがあり、お祭り、盆踊り、ハイキングやバス旅行を幼なじみの子供達と行くのが楽しみでした。一番の楽しみはお菓子がいっぱい入った袋がもらえること。個人的には学校行事より好きでした。

あと若い人達は「青年団」があったし、お母さん方は「婦人会」、お年寄りは「老人会」。

お父さんは町内会の集まりだと言って、しょっちゅう飲みに出かけていました。

近所の人が集まって、うちで宴会もよくやっていました。

こう書くと何か思い出しませんか、そうアニメの「ちびまる子ちゃん」の世界です。

昭和の50年代前半ぐらいまでは、「町内会」は地域の交流の場だったんです。

それが、今のように面倒くさい組織になったのは、マンションの増加からかなと思っています。

良く勘違いされる方がいるのですが、マンションには管理組合というのがあって、これは法律で住民が全員はいらなければいけない組織なんですが、多くの場合マンション自体が一つの町内会としての「自治会」というのがあって、こっちは任意加入組織なんですが、管理組合の役員が兼ねていたり、区別がついていない場合があったりして、役人になると仕事が半端じゃないくらいあったりします。

そのマンション住まいの経験者が、引っ越したりした時に「自治会」と聞くだけで確実に拒否反応を示します。たまにやる気がある人が自治会役員をすると今度はマンションと同じ方法で運用しようとしてガチガチの規約を作ったりして結構面倒な組織になっていった所もかなりあったかと個人的に思っています。

そう言う風潮で町内会は面倒くさい、意味のない組織として認定されてしまっているような気がします。

そう言えば、私もうちの「町内会」の監事役をやったことがありますが、なっていきなり住民から電話があって、出るとい「隣がうるさいから止めろ」という苦情でした。当然「町内会は管理組合ではなく、私はマンションの管理人ではありませんから、お隣と話し合って下さい」と冷たく対応しました。

役員になったら、こんな事まで一々対応させられるのであれば、誰も町内会に入りたいとは思いません。逆に役員は給料をもらっているマンションの管理人と同じと思っている人も多いのも事実です。

本当は隣近所としっかりお付き合いが出来ていたら、こんな苦情もないはずですし、このお付き合いのきっかけを作るのが町内会であるはずなんです。

でも、近所づきあいもしたくない、町内会にも入りたくないという人ばかり増えてしまいます。

まあ、セカンドライフに入るまでは、多くの方は会社という組織に入っているので、人との交流には困らないかも知れないですが、そこから先に落とし穴がある事を忘れています。

定年退職をしたら、正直言って会社の同僚だからと言ってそれまでと同じような付き合いをしてくれる方はかなり少ないです。せいぜい今ならラインなどで時々連絡するぐらいでしょうか。

一緒に酒を飲んで愚痴を聞いてくれたり、ましてや一緒に遊んでもらおうなんてよほど趣味が合う仲間でもない限り難しいです。

正直私自身会社を辞めてから同僚に一度も会っていないし、会いたいという気持ちもなく年賀状で近状を報告する程度でしたが、最近それさえ終活として止めてしまいました。

そのため趣味があって会社以外の付き合いが多い人には問題がないことですが、趣味らしいものもなく、会社以外に付き合いのない人がセカンドライフに入って一番感じる事は孤独です。

何かやりたいこともない。世間話をする相手もいない。だからといって急に町内会に入会して近所づきあいなど出来ない。まして「老人会」などの年寄り臭いところに行けない。

そこで、お金の余裕があり、行動力があればピースボートにでも乗るのでしょうが、それも出来ない人達は、どうしているのかというと、スポーツジムに行って一人黙々とトレーニングをしたりするけど、結局疎外感ばかり感じて長続きもしない。それで喫茶店やマクドナルドに朝から行って覚え始めたスマホやパソコンを使ってネット検索をして時間を潰す。図書館に行って本や新聞に目を通す。最悪の場合引きこもりのようになって家でテレビをぼーと見るか、寝ているなんてことになっている場合が多いのです。

セカンドライフを始めた特に男性はこのパターンにはまってしまう傾向がかなりあります。そして気がつくと急に老け込んでいる自分を見て愕然とします。これってかなり怖いことです。

私の場合は、それが怖かったのでセカンドライフに入る前からピースボートに乗ることを計画しており、退職一週間後に乗りました。人付き合いも上手くなく、寡黙で暗いという感じの人間でしたから、とにかく周りに誰も知らない閉鎖空間に自分を置いて、とにかく変わらなければと思ったんですが、成果としてはあまり変わらなかったのが本音です。

でも人付き合いや、積極性はかなり出来るようになったのでそれなり成果はあったのかもしれません。

ピースボートを降りても、1人で海外旅行に行ったり、突然大学生になったりと思いついた事を色々やってきました。

確かにその場、その場においては孤独ではなく、仲間がいつもいるという感じでしたが、友人が増えたかというと増えていないなと言うのが実感です。

ピースボートや旅行、大学で学ぶなどは人との繋がりには大きな価値はありますが、正直かなりのお金を使ってしまいます。

実際セカンドライフに入って、もうすぐ7年目を迎えますが、蓄えはかなり減りました。

そこで、考えたのが地域活動である、「町内会」や「老人会」等なんです。

確かに自分の素性が知られているような所で、新鮮な気持ちで新たな出会いを求めるのは難しいと感じるかも知れません。でも、同じ地域の人々が全て自分のこと知っているわけでもないと思います。

うちの地域は約千軒の家があり、2千人以上の人が住んでいます。そのうちの9割以上の人は私のことなど知りませんので、それだけの出会いがある可能性も残されていると思っています。

先日「老人会(最近ではこういう名前は使わないことが多くって、うちはさくらクラブという名前です)で桜の花見ハイキングに行ってきた時も、新たに5人の方とお知り合いになりました。

確かに町内でお会いしたことはあったかもしれませんが、話したことがない人って結構いるんだなと改めて気付かされました。

ちなみに、うちの地域での高齢者と言われる方は少なくとも400人から500人いますが、老人会に入会されている方は、わずか85名です。

たぶん、老人会に入りたいと思う人は現実的にかなり少ないのが現状だと思います。

たしかに85名と少数の人達ですが、かなりアグレッシブな人が多く、陽気で輝いている人が多いです。それは何か目標を持ってやっていることで、生きがいを感じているせいもあるのではないかなと思います。

すみません。長い話を書いた割には全然思ったほどというか、本筋に全然入って行けていないことにかなり反省をしておりますです。

次回こそ、「町内会」や「老人会」でのピースボート的な過ごし方を書きたいと思います。

追補

どうも、このサイトの再開が気にくわない方がおられるようで、東京の江戸川区からある方が集中的にアドセンス広告に対して異常な回数のクリックをしまくっておられます。そうすることでこの私が不正に利益を得ているように見せかけてサイトの閉鎖をしたいと思うのですが、毎回チェックをしてGoogleに適時報告しており、その不正なアクセス分の報酬は受け取っていません。再開の時に書いていますが、個人的に今後はセカンドライフについての話を書こうと思っているだけです。だからタイトルも変えています。なぜ力もなく、アクセス数もほとんどないこのサイトに対してそんなに敵意を持つのかが分かりません。お願いですから高齢者のささやかな老後の楽しみを奪わないで下さい。お願いします。

 

 

 

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