20日目:低空飛行な日

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2016年09月07日(水)
朝目が覚めたら気分が重い。昨日は9時過ぎに寝た上に時差があったから10時間近くは寝たはずなのにまだ寝足らない感じがする。
相変わらず海は大しけで昨日より激しいくらいだ。
ベッドに横になっている時はあまり気にならないが、立つと体がまともに保てない。本当に転がりそうな感じがする。

それでも太極拳を行うために8階後方デッキに向かうが、外に出たとたん風の凄さにびっくり。
船は揺れるし、風はきついし、そんな中での太極拳は究極の罰ゲームのような感覚で行われた。
そのせいか、さすがにいつもの時間より早めに終了。

次のノルディックウォーキングの準備をして急いでまた8階後方デッキに向かったら、中止だとのこと。
この揺れと強風の中ではさすがに危険と判断されても仕方がないか。

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あきらめて部屋に戻り、少し横になってから朝食に行った。
体が調子が悪いのだから栄養をつけなければと思い、いつもより多めに食べたのだがそれが悪かったのか逆に気分が悪くなった。

そのため10時からのサルサまでは部屋でベッドに横になって過ごした。
サルサは船が揺れているせいか集まりが悪かった。だから今日は軽い練習だと思っていたら逆にずっとぶっ続けで練習が続き、終わる頃にはヘロヘロの上に汗だくになってしまった。まあそのせいか少しは体は少し戻って調子が良くなったけれども。

サルサの後はまたいつものヨガに参加。その前にTシャツを一枚洗濯した。本来ならランドリーサービスに出すのだけれど、シンガポールの怪しげな店で買った安物のTシャツだから色落ちするだろうと思って出さなかった。
結果は予想通りで何度水で洗いし直しても水が真っ黒になる。やっぱり他の洗濯物と一緒に出さなくてよかったと思った。

ヨガのレッスンは船が揺れていることを考慮して今日は軽めのメニューだった。後半は瞑想などをやってほとんど汗もかかなかったがなんだか少しは疲れが取れた。

でも明後日に又恐怖のハードヨガを行うという予告があったので少々ビビっている。今度はついて行く自信がない。こんどこそ隅っこに隠れてやろう。

 

ヨガが終わった後は9階でまた麺料理を食べる。今日のメニューはちゃんぽんだ。ところがそこでとんだハプニング。

ここはセルフサービスなので麺を受け取った後、自分でスープをかけるのだが、なぜか麺をもらった後にスープがないというのだ。
少し待ってといわれたのでおとなしく待っていたけど、一向にスープが来ない。どうなっているのか何回も聞いてもちょっと待っての返事のみで結局スープが来たのは20分後だった。

おかげですっかり伸びた麺の上にちゃんぽんのスープをかけて食べたが、決して美味しいものではなかった。

あんまり腹が立つのでもう一つ別のレストランに行く。ここは今日はハンバーガーだったけれど、ハンバーガーのハンバーグだけもらってポテトを添えて食べた。

こちらも味がもう一つだった。

 

昼からは船が揺れていたので、船室で本を読んだり日記を書いたり、あとTシャツをもう一枚洗濯をした。
それ以上に昼ご飯を食べるのに結局1時間近く費やしてしまったので無駄な時間を過ごしたものだと反省。

 

3時過ぎに同室のオノちゃんとアフタヌーンティーを取りに9階のデッキに行く。

本当はレストランでお茶と思っていたのだが人が多いのでデッキの椅子でお茶となった。ところが強風と潮風でお茶どころではなく、早々に退散してきた。
優雅なアフタヌーンティーも天気が悪いときは台無しだ。

 

夕方にはオープンゲットに参加した。今までの復習の回だったので新しいことは特に学ばなかった。
私の参加しているクラスは初級クラスなのでとても簡単な内容の授業なのだけど、昨日習った英語の学習理論によると90%以上理解してなければ、いくら勉強しても向上しないという理屈から行けば私にはお似合いのクラスといえる。これで少しでも英語が上達できれば嬉しいのだが。

その後台湾のツアーで知り合ったハギさんに部屋に誘われた。前に部屋で禁止のワインを二人で飲んだが、また飲もうというのだ。
夕食前だったけど特に用事がなかったのでついて行く。そこでワインとウィスキーをさんざん飲んだ。
ハギさんは一人部屋で普段も一人暮らしだそうで私のようなものでも話し相手としていることが嬉しいようだ。また時々訪れよう。

夕食はいつものメンバーでとる。今日は何故か特別の日でいつも和食なのに洋食フルコースになっていた。
そんなに大した料理ではないのだけれども、見た目が変わるとなんとなく気分が嬉しくなる。
時々こういう形で色々なメニューを出してもらいたいものだ。

食事の後は8階のバーピアノで飲んだ。7人で行ってお酒しか飲まなかったから、全然もうからない客だったろう。

それもボトルキープをしたお酒だったから実質的には飲み代は払わなかった。本当に儲からない客だ。

それなのに2時間ぐらい粘って、私一人愚痴を言っていた。自分の生活が貧しいなどというと何故か大笑いされた。

本当に貧乏ならピースボートにも乗れないし、私がよく言っている海外旅行の話もウソになるというのだ。
私はピースボートに乗るためにずいぶん前から貯金をしてためていたし、海外旅行もパックなど使わない貧乏旅行だ。
でも海外旅行=お金持ちの道楽ととられるせいか、私が貧乏だというと余計に反発を買ってしまった。

でも現実に本当に貧乏なのだから仕方がない。貧乏人でもお金をうまく使えば海外旅行も、地球一周も可能なのだから。

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たしかにピースボートに乗っているシニア層は世間一般の人に比べれば富裕層が多いかもしれない。

リピーターの人もかなり多く一回乗ったら最低でも200万近くは掛かるのに、それが出来るためにはそれなりの蓄えがなければならないのは現実だろう。

それだから私と周りの人の物の価値観とかお金のこだわり方が違うのかとふと思った。
ケチ、がめつい、それが私の本性なのだけど、富裕層のほかの人たちは慈愛をもって、趣味でボランティアやユニセフに多額に寄付をするなどが平気でできる人だから、私と話が合わないのは仕方がない。

ピースボートに乗っている間だけでも話を合わしたいが、同じ行動をしていると私の旅費が底をついてしまう可能性もあるので、断るときは断るという心境をもって生きていかなければと改めて思った。

この日に寝たのは結局11時を過ぎていた。寝ようとベッドに入った途端船が凄く揺れ、まるでジェットコースターに乗りながら寝ている気分になった。何だか悪夢を見てしまいそうな夜だ。

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