23日目:何にもない日だけど考えさせられた日

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2016年09月10日(土)
この日は特に何もなかった。
朝うす曇りの中目が覚めて、いつものように太極拳に参加。
その後これもいつものようにノルディックウォーキングに参加して、結構汗をかいた。
昨日から蒸し暑い状態が続いているので、外で少し体を動かすとびっくりするぐらい汗が出る。
それが終わってから同室のオノちゃんと珍しく4階のレストランで和食の朝ご飯を食べた。和食のほうが洋食より低カロリーだと思ってしまって、いつもより多く食べて逆にカロリーの取りすぎになった。これは本末転倒だと思った。

食後部屋に戻って家にメールを書き、それから洗濯をした。下着だけだったが2日分をためていたのでそれなりに時間がかかった。それにしても洗濯に中性洗剤を使っているのだけど、手荒れがひどい。節水のためと思ってあまり水をためずに洗剤だけを多く入れるものだから濃い洗濯液ができてしまい。手の皮に悪影響を与えているようだ。
洗濯後に手を入念に洗っているつもりだけど、手の油気がすべて奪われカサカサになってしまい、ところどころ皮がむけている。船友の女性陣から手洗いは絶対に固形洗剤にすべきと忠告されたけれども、今更買うことが出来ないので、せめてもう少し水を増やして洗濯をするようにするぐらいか。

 

それが済んでからいつものサルサとヨガに参加。暑いと激しい運動のせいで両方ともかなり汗をかいた。これだけ毎日運動をしているので、なんだか最近はお腹が少し凹んできたような気がする。そういえばベルトが少し緩くなってきたような気がするけれど、船内にある体重計に乗るのはなんとなく怖いので、気分だけでもスリムになったと思いこんでいよう。

お昼はいつもの麺料理で今日は「担々麺」だった。お肉たっぷりで意外と本格的な味で美味しかった。
作っているのはインドネシアなどの人達だけど、献立のレシピは日本人のシェフがしっかり作ってそうなので、洋上にいても日本の味が楽しめるのはとても助かる。

 

お昼からは日記を書いたり、本を読んだりした。本はダン・ブラウンの「インフェルノ」と云うベストセラー小説だ。実はイタリアで一時離脱してうちの奥さんとローマとフェレンツェを周る予定にしている。わずか二泊三日の短い旅だけど、奥さんとは一月ぶりの再開になるのでとても楽しみにしているのだけど、その予習としてこの小説を読んでおくように言われたのだ。フェレンツェがメインの舞台になっているので、そこを廻りたいそうだ。でも小説自体の内容が私の頭では理解できない。私の頭が悪いのか。結局30分も読んだら飽きてしまった。

 

夕方からオープンゲットの英会話初級クラスに参加する。最初は初級が自分に合っていると思っていたが、最近は全然授業が前に進まなくなっているので少々面白くなくなってきている。やはりお金を払っていない無料クラスの授業はこんなレベルなのかな。
次回出ても内容が進まないようなら、思い切って中級クラスに出るのも一つの手かもしれないが、私について行く実力があるかどうかとなれば疑わしい。

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夕飯はいつものメンバーと合流して食べた。その時の話の中で夕飯後洋上のど自慢大会の決勝があるのでみんなで見に行こうと言うことになったが、私一人気乗りしなかった。どうしても高年齢者が多いせいかこういう企画が出ると懐古趣味の古い歌ばかりが出る。それを聞いていると母親がいる養老院のお祭りでいつも聞かされるカラオケ大会とどうしてもイメージがダブってしまって、見るのが嫌なのだ。その為最初の一曲だけ聞いて適当な言い訳をして抜け出してきた。

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60代は世間的にはシニア世代だけど、だからと言ってもう人生の先を見つめないで昔の思い出や、過去の栄光ばかりの話をする船の乗客に最近少し飽き飽きしてきている。

まだまだ若いと言いながら未来の話が少しも出ない、そういう世代はやっぱり心は老人だなと思ってしまう。

抜け出した後、一人で8階のバーカサブランカでウィスキーを一杯ひっかけて部屋に戻った。

そして本を読んでいたら、同室のオノちゃんが戻ってきてカラオケ大会の話をする。それから船内テレビで放送していたもう50年以上前の映画吉永小百合の「伊豆の踊子」を面白いと言って見ていた。たしかに名作には違いがない映画とは思うけれども、個人的にはどうしても興味が持てない。

オノちゃんは私と対して年も変わらないけど、スマホもパソコンも使わない世代だ。私がインターネットの話などをするとついて行けないという顔をするけど、そんなに老け込む年でもないと思うのだけど古い物のほうが好きなようだ。

ピースボートに乗っていたら、なんとなく気分的に老け込むような気がするのは考えすぎだろうか。それとも単に私がひねくれ者で何でもかんでも悪いように取ってしまっているのだろうか。

実際老いは確実に近づいてきているのだから。

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