34日目:ローマでデート

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2016年09月21日(水)
朝6時に目が覚め、すぐに朝食を取りに行った。今日はチビタベッキアに寄港して、いよいようちの奥さんとローマで待ち合わせの日だ。

うちの奥さんは会社勤めをしているので、シルバーウィークの休みを利用してイタリア旅行に来ているのだ。

そこで今日から3日間だけの短い期間、ピースボートを一時離脱をして自由行動をすることになっていた。

そのためには、まずピースボートを離脱するためのチェックアウト手続きを取る必要がある。それで5階のレセプションに行って離脱手続きを行う。

まずパスポートを受け取り、今日までピースボートの中で使ったお金の清算をする。それは離脱した後、万が一帰ってこれないことを考えての事だ。

一時離脱の手続き書類にはもし指定の時間までに帰ってこれない場合は、強制的に離脱したことになり、残している荷物も全部破棄すると書かれている。

基本的にピースボートは勝手にフリーで行動する人には優しい船ではないようだ。

その証拠に次に乗船する予定のリボルノ港の情報に関して一切用意されていなかった。昨日レセプションに来て聞いた時点では乗船するときの情報などすべて用意して渡してくれるはずだったのに、結局用意してくれたのは寄港予定地の簡単な住所とピースボートの緊急連絡先と日本大使館の場所だけだった。

これではピースボートに帰る方法が分からないので、どうやって帰るのかと聞いたら大使館に連絡しろと言われた。要は自力で帰ってこれない人間は日本大使館に連絡してさっさと強制的に日本に帰れということなんだろう。

さすがに私も頭にきて最低限度必要な資料を用意するように強くお願いしたが、結局寄港地の基本情報だけで着岸地点や、そこまでどうやって行ったらよいのかという情報は一切教えてもらえなかった。

もっとも私などはマシな方かもしれなかった。たまたま別の離脱者の方が手続きをしていたが、その方はバルセロナから再び乗る予定にしていたのだけれど、何処に着くのか何時着くのかもわからないから、前日でも港に連絡しろと言われていた。英語ができない私には絶対に無理な芸当だ。

 

そんな不安な気持ち一杯の中でとりあえず、ローマ行きの送迎バスに乗った。これも本来なら今回寄港するチビタベッキア港からローマまで電車一本で行けるのだが、その行き方や方法を一切教えてくれないので仕方なく送迎バスの片道だけを使った。

でも料金はきっちりと正規の往復料金を取られた。ピースボートは列車は遅れるから使わないようにと言っていたが、その送迎バスが渋滞にはまり込んでしまってローマに着くのがかなり遅れてしまった。

もともと出発自体がかなり遅れて待ち合わせ予定の時間を30分以上遅れた。たまたまスマホでうちの奥さんに連絡がついて、最初の待ち合わせ場所のテルミニ駅から、バスが着いたホテルまで迎えに来てもらったから無事に会えたが、他にも現地で待ち合わせをしている人が何人か乗っていてみんな気が気ではなかった。

何とかローマのホテル前で奥さんと会うことができて一安心したけれど、バスが着いたホテル前は一体どのあたりなのか、またどこに行けば公共の交通機関に乗り換える事ができるのかなど何もピースボート側はバスの中で何も説明してくれなかった。

その為にバスを降りてから多くの人がガイドを捕まえて聞くはめになったのだけど、なんでそんな当たり前のことが前もって出来ないのか理解に苦しむ。

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とにかくバスが大幅に遅れて時間もないので慌てて近くの地下鉄の駅に行き、最初の目的地のコロッセオまでの行き方を確認して乗る。

切符も買い方などはインターネットで調べていたので迷わず買うことが出来たので助かったが、あとで聞くと切符売り場には切符を買う手伝いを親切で行ってくれるふりをして後で高額な手数料を請求する人が結構いるそうだ。

それに地下鉄はヨーロッパで一番多いと言われるぐらいスリが横行しているそうなので、乗っている間は結構緊張した。

とにかく、わずか二駅乗っただけででコロッセオに着いた。着いた途端すごい人で圧倒されるが、入場券は奥さんがネットで買ってくれていたのですんなり入場することが出来た。

でも中に入ってみるよりコロッセオは外から見る方が迫力もあって格好いいと改めて気づかされた。中はそれなりに面白かったけど、古代遺跡の建物としては外から見るのが一番かなと改めて思わされた。

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次に行ったのはコロッセオのすぐ近くにあるフォロ・ロマーノという古代都市丸ごとの遺跡。こんなすごい遺跡が街の真ん中にドカッとあるのが凄い。

日本なのでは絶対にこんなに綺麗に遺跡がずっと残ることは奇跡に近いと思うのだが、ヨーロッパは無関心というか昔の遺跡を大事にするというかしっかり残っているのがとても不思議だ。

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次に歩いてパンテオンに行った。ここは2000年前の神殿がほぼ完全な形で残っている。それも巨大なドームでとてもそんな大昔に建てられたものとは思えない荘厳さが今もある。また天井に穴が開いているのがなんだが不思議な感じがしたが。とても素晴らしい建築物だった。

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次に歩いてナヴォーナ広場に行った。ここには有名な噴水がいくつかあり、うちの奥さんがぜひ四大河の噴水を見たいがために来た。なんでも昔来た時に工事をしていて見れなかったためとか。ついでにこの広場で昼食を取った。ピザとスパークリングワインを取る。美味しかったけど値段もそれなりにした。

 

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それからまた歩いてバチカン美術館まで行く。入り口には大行列が出来ていた。

うちの奥さんが時間指定のネット予約をしていたのだけれどもそれは、何処に並んでよいか分からずうろうろしていたら、公式ガイドと名乗る男から声をかけられた、それでチケットを見せるとこれではシスティーナ礼拝堂は入れないという。

それでどうすれば良いのかを聞くと、パンフレットを出しこのツアーに入らなければ無理だと行って金額を請求してきたので、これは詐欺だと思って無視して別の係員に聞くとすんなりと入れた。

どうもローマーは観光客相手のこういう詐欺が多いようだ。

ここでの一番の目的はシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」を見ることだったので、それを先に見に行こうと思ったのだけど、行けども行けどもなかなかたどり着かない。約20分ほど館内をぐるぐる回ってやっと着いて何とか「最後の審判」を見ることが出来た。

でも何だか思っていたほど尊厳さがなかったように思うのは私が信仰心を持っていないせいなのか。じっくり見ようと思ったのだけど立ち止まるなと云う指示が出ていて結局5分ほど見て仕方なく元に戻ろうと思ったら道が一方通行で戻れないと言われて焦ってしまった。

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それでも何とか元に戻る方法がないか聞いたら脇道がありそこから戻れることが分かり一安心。おかげでミケランジェロ、ダビンチ、ラファエロなどの名作を見ることができ感激、最後にもう一度システィーナ礼拝堂で最後の晩餐をじっくり観察して美術館を後にした。

 

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次にサンピエトロ大聖堂に行き、ピエタ像を見て感激。残念ながら奥でミサをやっていたので全部は見切れなかったのが残念。

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最後にサンピエトロ広場に行ったけれど、何か催し物をするためか広場のほとんどに椅子が並べられていて真ん中に立ってみることができなかったのが残念だった。
まあじっくり三時間半ほどバチカン見学に時間を使うことができたことはとっても良かった。

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それからバチカンの近くの美味しいパスタを食べさせてくれる店があるというのでそこで夕食を取った。とっても美味しくってそのうえサービスがとてもよくっておまけとしてアンチョビのパスタやドルチェまでをつけてくれたのでお腹が一杯になりました。最後に食べたパイナップルのジェラードもとても美味しかったです。

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それから急いで、テルミニ駅に戻りフェレンツィ行きのイタロー新幹線に乗り向かいました。

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フェレンツィに着いたのはもう夜の10時半、それからホテルに向かい、シャワーなどを浴びて寝たのが12時半ぐらいでした。今日は1日良く歩き本当に疲れました。
明日も朝が早いのでおやすみなさい。

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