2016年10月02日(日)
朝5時40分に目覚ましがなり、目が覚める。相変わらず外は暗い。
今日はモンサンミッシェルに行く日。もっともツアーではなくって送迎バスのみで現地では自由行動だ。
朝ご飯を早めに食べて、準備をして7時15分に集合場所の7階ブロードウェイに行く。今日も昨日と続いてエイコさんと行動を共にすることになった。
送迎バスは最初の予定では200名が行くはずだったのだけど、途中でキャンセルが続出したのか結局150名ぐらいになっていた。やっぱり送迎だけで18000円の値段が嫌われたか。
バスは7時30分に出発して、約3時間かけてモンサンミッシェルに到着する予定だ。
途中で一回高速のサービスエリアで休憩する以外はひたすらバスは走った。
結局バスは予定より10分ほど早い10時20分頃にモンサンミッシェルの駐車場に到着。
実は私は6年前にもモンサンミッシェルに来たことがある。その当時はバスはモンサンミッシェルの前まで行けたのだけど、数年前モンサンミッシェルをつなぐ橋を新しくしてからは、一般のバスは立ち入り禁止となり、その代わり電動のシャトルバスに乗り換える形式に変わった。環境のことを考えての処置なのだろうけど、その分行くのに手間が増えてしまった。
実際そのシャトルバスの乗り場も駐車場からかなり離れていて、かなり歩かなければいけなかった。また着いたと思えばかなり多くの人がシャトルバスを待つために並んでいる。今回は自由行動のだけど滞在時間はわずか4時間ほどしかないのでかなり気持ちが焦った。
それでも何とかシャトルバスに乗れたのは良いけど超満員状態。とても車窓からモンサンミッシェルをゆったりと見る余裕などなかった。とにかく気分が悪くなる前に着いて欲しいと思った。そんな状態で15分ほど乗ってやっとモンサンミッシェルの近くのバス停に到着した。ここまでで既に30分ほど経過していたので気持ちがますます焦る。
モンサンミッシェルは個人的には前に見ているのでそれほど大きな感激はなかったけれど、初めて来た人はやっぱり感激するだろうなと思う。自然と人間の叡智の結晶という感じの建物は確かに世界遺産としても異彩を放っている。
それから橋を少し歩き、やっとモンサンミッシェルの中に入る。橋は完全に変わってまるで別の場所に来たような気分になったけれども、モンサンミッシェル自体は前に来たときと比べて殆ど変わっていなかったので、ちょっと安心した。
同行のエイコさんは始めて来たのでとりあえず教会に向かうことにした。向かう途中にお土産屋さんや有名なオムレツ屋さんがあり覗きながら歩く。その合間に私が前回来た時にガイドさんから聞いた話をウル覚えながらエイコさんにすると喜んでくれた。こんな私でもちょっとは役に立ったのかなと思うと嬉しくなる。
途中で小さな教会があったので入ってみた。日曜日なのでミサをやっていた。何だかとても厳粛な感じがする。何となく心のなかで手を合わせている自分がいた。
教会に行くまでに途中長い階段があった。そんなに急でもないのだけど何だか息が上がる。最近観光ばかりしていて運動をしていないためか体力が落ちてきているのか。
教会に入ってチケットを購入し中を廻る。個人的には前に来た時の感動が強かったせいか、殆どの場所をしっかり記憶していた。ところどころでまた前にガイドさんに聞いた話をエイコさんにする。それでも殆どがただあるき回っただけという感じですましてしまったため、1時間弱で教会を周ってしまった。
始めてきたエイコさんにはもっとゆっくり歩くべきだったかなと後悔する。それでも途中にある城壁からみた干潟の美しさや、木漏れ日で輝いていた中庭の景色は最高に素晴らしかったです。
それからはお土産屋さん周りをしてこの旅で集めているステッカー探しをするけど、気に入ったのは結構高い。普通の観光地の倍ぐらいの値段がする。それでも結構気に入ったのをなんとか2.4ユーロで買ったけど、これでもかなり高い買い物をした気分だ。
それから昼食に昔行ったクレープ屋さんでワッフルとコーラーを買う。それで7.5ユーロだ。やっぱり高いと思う。
本当はオムレツを食べようと思ったのだけど本家の店では35ユーロもしたのでとても食べられず諦める。もっとも前食べた時も美味しくなかったので、あまり残念ではなかったけれども。
結局お昼ごはんはクレープ屋さんで食べたものですましてしまった。かなり混んでいるモンサンミッシェルの中でこの店だけは何故か結構空いていたので、のんびりと休憩することが出来た。
店の中を何故かスズメが沢山飛び回っていた。多分お客の食べ残しをあさりに来ているのだろうけど、何となく愛くるしい姿を見て心が和む。こんなのんびりとした時間が好きだ。
帰りは時間が余ってしまったのでシャトルバスに乗らずに一時間ほどのんびり歩いてバスの駐車場に向かう。空気が気持ちが良く。段々と遠ざかるモンサンミッシェルをみながら歩くのはとても気持ちが良かった。
途中前に来た時に泊まったホテル周辺を通ったけれども昔の面影がないほど町が変わっていた。
前は素朴な田舎町という雰囲気の所でとっても好きだったのだけど、今はすっかり観光地化されてしまって、その風情がかなりなくなっていた。それが良いのか悪いのかが私には分からないけど、個人的には昔の町並みが好きだった。
街があまりにも変わっていたため、途中で駐車場に行く道を間違ってしまった。曲がる所を一箇所違っていたようでかなり焦ったけれど、何とか制限時間までにはバスに戻ることが出来て一安心。
とにかく約4時間のモンサンミッシェルの旅は終わった。個人的には楽しむところは楽しむことができたので満足だ。
でももう一度ここに来るかと言えば、多分こないだろうなと思った。なんだか心の故郷のような所が急に都会になってしまったようで、私がいる場所でなくなったような気がする。
有名な観光地になることは嬉しいけれども、素朴さももっと残してほしかったな。
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